産駒「G1・193勝」最強種牡馬ガリレオの凄さは何だったのか!? 欧州のサンデーサイレンスと言われる所以

 そして、6世代目には最高傑作フランケルを輩出する。日本では、モズアスコットやソウルスターリングの父として知られているが、現地では欧州競馬史上最強馬として有名だ。現役時代は、14戦14勝うちG1は10勝し9連勝と圧巻の成績をおさめた。現在は、ガリレオの後継種牡馬として英国郊外で繋養されている。

 その後も、マカヒキが出走した16年の凱旋門賞(G1)を優勝したファウンドやそのレースの2着馬ハイランドリール、昨年の凱旋門賞で武豊騎手騎乗予定だったジャパンなど数多の活躍馬を種牡馬として輩出してきた。

 現在まで、英愛リーディングに輝くこと12回。産駒のG1馬は92頭、産駒G1勝利数は193勝だ。また、92頭の中にクラシック制覇を達成した馬は41頭おり、その1/4にあたる11頭がクラシックを複数勝利している。

 これほどの産駒成績をおさめた種牡馬は、日本の種牡馬で例えるならサンデーサイレンス以外当てはまらないだろう。サンデーサイレンスは、ガリレオが生んだフランケル同様にディープインパクトという日本最強馬を世に送り出した。そして、ディープインパクトはフランケル同様、偉大な父に劣らない種牡馬成績をおさめている。

 11日函館3Rで、ガリレオの孫にあたるピエドラアギーラが勝利しているように、ガリレオ亡き今も、その血を継ぐ馬は生きており、今日も世界のどこかで走っている。大種牡馬ガリレオの伝説は、まだ終わらない。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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