JRA「どうか外伸び馬場のままで」……。函館2歳S(G3)は人気馬“全消し”!ピンク帽2頭から「万馬券」狙い【八木遊のフォーメーション馬券予想】

 2歳世代にとって初めての重賞、函館2歳S(G3)が17日、函館競馬場で行われる。

 開催2週目の先週は土曜から日曜にかけて芝の傾向が一変。10日(土)午後に降った雨の影響が大きかったのか、土曜は内伸びだったが日曜には外伸び馬場に様変わりしていた。

 その証拠に、2桁馬番に入った馬の成績を比較すると、土曜は「0-1-1-28」とほぼノーチャンスだった。それが、日曜には「3-3-4-30」へと外伸び馬場にシフトしていた。

 日曜以降は降雨も記録されず、レース当日の馬場はどうなるか正直読めない。しかし、金曜にJRAから発表されたクッション値は先週土日の午前とほぼ変わっていない。なお、3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが出始めていて、先週日曜以上に外が伸びる可能性もあるだろう。

 以上、外伸び馬場になるという想定で予想をしていきたい。

「◎」には、大外11番ナムラリコリス(牝2歳、栗東・大橋勇樹厩舎)を抜擢する。

 6月の札幌2歳新馬・牝馬限定戦では、今回1番人気が濃厚のポメランチェに4馬身差の2着と完敗を喫した。ただし、今年の札幌芝は異常な高速馬場。適性外だったと割り切りたい。

 2戦目は今回と同じ函館芝1200mの未勝利戦。道中2番手から抜け出すセンスある勝ち方を見せた。上位人気が予想される各馬に函館経験がない今回、ナムラリコリスがコース経験を生かしてくれるはずだ。

 最終追い切りも函館Wで、楽な手応えで併せ馬に先着し、好調を維持。19歳の泉谷楓真騎手の積極騎乗にも期待したい。

「○」は同じくピンク帽の10番リトス(牝2歳、美浦・高橋裕厩舎)。

 デビュー戦2着のあと、2戦目で勝ち上がったところも本命馬と同じだ。前走は好発から逃げ切ったが、デビュー戦では道中4番手からカイカノキセキと0秒3差の勝負を演じている。

 これまでの2戦は“高速”札幌芝だったが、ダート色が濃い母系から、ある程度パワーの要する函館に替わって真価を発揮してくれるだろう。泉谷騎手の1歳上、20歳の亀田温心騎手が先輩の意地を見せられるか。8枠に入った牝馬2頭が“外伸び”馬場を味方にワンツーを決める。

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