JRA 横山武史に迫るC.ルメールの影! 好調土曜から一転して日曜は急ブレーキ、どん詰まりイカットにファンも“怒っと”?
現在行われている東京オリンピックでは、若い選手の活躍が目立つ。そして、中央競馬でも若い騎手の活躍に注目が集まっている。
その代表格が22歳の横山武史騎手だ。夏季は函館・札幌競馬場を中心に騎乗を続けており、その2場では現時点でリーディング。そして、31日と1日の2日間とも函館競馬場で騎乗した。先週の開催を終えて13勝は函館トップの勝利数で、11勝を挙げて2位のC.ルメール騎手を上回っている。
31日は、さっそく1Rから騎乗。1Rは2歳未勝利戦(芝1200m)で、1番人気コラリン(牝2歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)へ騎乗した。前走も騎乗したが、その際は1番人気ながら4着だったためリベンジが懸かった一戦であった。
ライバルの重賞3着馬グランデがハイペースで飛ばす展開だったが、横山武騎手騎乗コラリンはついていかずインコースで脚を溜めた。直線に入ると、息切れしたライバル馬をよそにコラリンは鋭い脚を使い2馬身半差の快勝。
また、5Rの2歳新馬戦(芝1200m)では重賞馬モントライゼの全妹ソリッドグロウ(牝2歳、美浦・池上昌和厩舎)に騎乗。1Rと異なり自らがハイペースで飛ばす展開となったが、後続を寄せ付けず7馬身差で圧勝した。
この日は、先述の2R以外勝ち星は無かったが、【2-1-1-2】とご当地リーディングジョッキーの名に恥じぬ活躍と言えるだろう。9R八甲田山特別(1勝クラス、芝2600m)では、自らが進言して芝の長距離戦へ出走することとなったウインザナドゥ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)を2着へエスコート。自分の進言が誤っていないことを自らの手で証明した。
この流れで、月が替わった翌1日も騎乗馬の多くを馬券圏内へ導くかに思われた。
しかし、現実はそう上手くいかない。計5Rに騎乗して馬券圏内なしと急ブレーキ。1番人気の馬へ騎乗する機会は無かったが、2~5番人気の馬へ騎乗していた。横山武騎手の函館競馬場での複勝率は約30%であるため、1度は馬券圏内へ入っても不思議ではない。
特にファンの目についた騎乗は、3番人気キュン(牝3歳、戸田博文厩舎)に騎乗した2Rの3歳未勝利戦(ダ1700m)だ。
レースでは、直線外を走る藤岡佑介騎手騎乗のマックスウォリアーにブロックされ進路を失った結果、十分に走れず4着に終わった。14番ゲートからのスタートということで、よりによって大外から詰まってしまったのは勿体ない騎乗だった。
このレースが伏線となったのか。横山武騎手は、イカット(牝4歳、栗東・上村洋行厩舎)に騎乗したクイーンS(G3)でも、同じ轍を踏んでしまう。