JRA「最後に響いた」川田将雅がC.ルメールに恨み節!? ラヴズオンリーユー“返り討ち”に賛否、謙虚な姿勢とは裏腹に垣間見えたプライド
距離不安説を覆したい3歳牝馬ソダシVS海外G1も制した古馬の意地を見せたいラヴズオンリーユー。
トップクラスの牝馬2頭による「女の戦い」で盛り上がった今年の札幌記念(G2)。
大きな注目が集まった2強の対決は、ライバルの追撃を凌いだソダシに軍配。3歳牝馬による札幌記念優勝は、2014年のハープスター以来の快挙。昨年のノームコアに続く、2年連続で牝馬の勝利となった。
それと同時に札幌記念の1番人気馬は10連敗と不振が続いた。ラヴズオンリーユーが敗れたことにより、単勝1倍台の敗戦はこれで5頭目。1番人気にとって鬼門のレースといえそうだ。
2頭の女傑が好レースを見せた一方、それぞれに騎乗していた騎手同士の戦いもまた、見応え十分だった。
ソダシに騎乗する吉田隼人騎手からすれば、ラヴズオンリーユーの川田将雅騎手は因縁の相手。元JRA騎手の安藤勝己氏が、「オークスは乗り方と展開だったんやね」と回顧したように、このときは外から内へと切れ込んだ川田騎手のステラリアにプレッシャーを掛けられ、折り合いを欠くシーンもあった。
その川田騎手は今回単勝1.9倍の断然人気馬に騎乗。前回とは立場が違うとはいえ、最大の強敵だったことに違いはない。
結果的にソダシが、クロフネ産駒の鬼門といわれた平地重賞2000mで未勝利の壁を克服して初勝利。今年1月に他界した父に朗報を届けることに成功した。
外枠から果敢に先行し自分のレースに徹したソダシと吉田隼騎手に対し、ラヴズオンリーユーの川田騎手は中団の7番手からの競馬。3~4コーナーに掛けて徐々に進出し、3/4馬身差まで迫ったものの、エンジンがかかった頃にはソダシはゴール板を過ぎていた。
「レース中に起きたことに僕がいなすことができず、これが最後に響いたのは間違いありません」