JRAソダシ「超えた」あと1ハロンの壁! クロフネが残した「負の遺産」を初めて克服……、悩める秋ローテで注目される須貝師の言葉
ひとまずは、距離不安を払拭して秋華賞(G1)を目指せるようにはなったものの、問題はその次のローテーション。日程的に秋の天皇賞(G1)への参戦はないだろうが、それ以外にはエリザベス女王杯(G1)、ジャパンC(G1)なども候補に挙がるはず。
となると、2000mからさらに1ハロン、もしくは2ハロン延長という現実が待ち受けている。依然として距離不安との戦いは続くと見た方がいいのではないか。
そこで思い出されるのが、デビュー当時のソダシについて、管理する須貝師が評したコメントだ。
ダートで活躍した母系のソダシは、血統的にどちらかというと芝よりもダート色が強いと考えられていた背景がある。須貝師が「夢を追うなら芝」ということで金子オーナーの了承をもらっての芝デビュー。「ダートと二刀流」も十分にあり得るだけに、芝に拘らなければ、選択肢はかなり広がるだろう。
地方交流重賞やチャンピオンズC(G1)なども視野に入る。同レースはダート1800mと、好走条件にもピッタリ。ジャパンCや有馬記念を目指すよりは、ハードルも低そう。さらに、距離延長という課題を度外視すれば、マイル戦ということもあるか。
いずれにしても、白毛のアイドルが歩む今後のローテーションは、注目の的になることは間違いない。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。