JRA武豊「相性抜群」小倉2歳S(G3)参戦決定で藤田晋オーナー「初勝利」確定フラグ!? 近4年で3勝「馬券圏内100%」昨年もメイケイエールが活躍
話題馬の“飛び入り参戦”が決まった。
2日、今週末の小倉2歳S(G3)に向けた追い切りが行われ、異例の“オープンデビュー”を果たした未勝利馬のデュガ(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)が正式に出走することがわかった。
この日、栗東の坂路で追い切りを行ったデュガは、森調教師の「びっしりやりました」という言葉通り破格の時計をマーク。4ハロン49.8秒(ラスト12.2秒)は、この日の一番時計だ。
デビュー戦から大きな上積みが見込める動きが、最終判断の後押しになったことは間違いないだろう。「(武)豊くんも乗れるみたいだしね」と、主戦の武豊騎手とのコンビで重賞挑戦することになりそうだ。
「デュガといえば、サイバーエージェントの藤田晋社長の馬主デビューとなった馬。それもオープン競走のフェニックス賞でデビュー戦を迎えたことで話題になった馬です。
結果は、既出走馬らを相手に3着。あいにくの不良馬場で走り辛そうでしたが、中団からしっかりと末脚を伸ばしていました。『ウマ娘』で何かと注目を集めている藤田さんですが、まだ馬主になって初勝利を挙げていないので、デュガに懸ける期待は大きいと思いますよ。初勝利がいきなり重賞になる可能性もありますね」(競馬記者)
また、騎乗予定の武豊騎手にとって小倉2歳Sは、昨年のメイケイエールなど、ここ4年連続で参戦し、3勝を挙げる相性抜群のレースだ。敗れたのは2019年ラウダシオンの3着だけで、馬券圏内100%という驚異的な結果を残している。
「未勝利馬のデュガですが、今年の函館2歳S(G3)でも未勝利だったグランデが3着に好走。重賞3着馬にもかかわらず、次走から未勝利戦に出走することでも話題になりました。
森調教師が『厳しい競馬になった』と振り返っている通り、不良馬場だったフェニックス賞はやや消化不良気味。良馬場が見込める今回で本領発揮すれば、いきなりの重賞制覇も十分あり得ると思いますね」(別の記者)
また、小倉2歳Sの前日には、今春の千葉サラブレッドセールにおいて4億7010万円で落札されたドーブネ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)がデビューを飾る。関係者から好評価を集めており、こちらが藤田オーナーの初勝利になるかもしれない。
いずれにせよ、早くも高い注目集めている藤田オーナー。今週は馬主の醍醐味のような週末を迎えることになりそうだ。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。