JRA 川田将雅、日本競馬界を背負う「覚悟」の表れ!? 武豊らに続く「公式サイト」開設に踏み切った真意
21日、競馬情報ポータルサイト『netkeiba.com』にて、「川田将雅 オフィシャルウェブサイト powered by netkeiba.com」がリリースされた。
当サイトは名前の通り川田将雅騎手の公式HPとなっており、川田騎手の騎乗スケジュール・騎乗結果はもちろんのこと、関連ニュースなども掲載している。
サイト上を開くと、真っ先に入ってくるのが川田騎手の顔写真だ。端正な顔立ちで知られている川田騎手がこちらを見つめてくる構図となっている。
さらに、同サイト内にてフォトギャラリーコーナーを開設。川田騎手のレース写真はもちろんのこと、同サイトや『netkeiba.com』にて連載中の自身のコラム用の写真が掲載されている。
「YouTubeには写真撮影に臨む川田騎手の様子を記録した、メイキング映像が公開されています。
G1などの大レースで勝負強いことで有名な川田騎手ですが、緊張しているのか撮影中はタジタジですね。
何かと『怖い』イメージがある川田騎手ですが、撮影スタッフとは終始和やかにしています。川田騎手の意外な一面が見られますから、是非ご覧になることをおすすめします」(競馬誌ライター)
『netkeiba.com』では、川田騎手をはじめ様々なジョッキーのコラムを連載している。しかし、同社運営でオフィシャルサイトを公開している騎手は福永祐一騎手に次いで2人目だ。なぜ、川田騎手が前例の少ない公式サイト開設に踏み切ったのだろうか。
「川田騎手はファンを大切にされる方です。コロナ禍前はレースで勝利後忙しい合間を縫って、ファンの方々へサインすることが多かったです。また、自身の騎乗ミスで敗れたと思ったら率直に謝罪することもあります」(同ライター)
川田騎手のファンを「思いやる」エピソードとして有名なのが、『netkeiba.com』で連載中のコラム『VOICE』における一幕だ。
「インタビュアーが『(今年6月の)安田記念優勝、おめでとうございます』と問いかけると、川田騎手は『安田記念の前に、ダービーに触れておきたいです』と前置きして『(ダービーは)申し訳ないことをしてしまった』と謝罪しています。
自身の好騎乗に触れる前に自らのミスを謝罪する姿勢は、川田騎手が『ファンあってこその競馬』と考えているからではないでしょうか。
今年の日本ダービーのヨーホーレイクにおける騎乗は批判的な声が目立ちましたが、川田騎手の真摯な態度を見ると『仕方ない』と納得できるファンの方も多いのではないでしょうか」(同ライター)
騎手で公式サイトを今も更新しているのは、現役騎手では武豊騎手、福永騎手といった日本競馬を代表するジョッキーばかりだ。ここに来てサイト開設に踏み切った川田騎手だが、もしかしたら今後の日本競馬界を背負って立つ騎手としての自覚や覚悟がより強く芽生えたことの表れかもしれない。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……