JRA ルメール、池添謙一に続いて川田将雅も! Twitterはもう古い? 騎手のInstagram活用が盛んなワケ
『Instagram』(インスタグラム)と言えば、若い女性がよく利用し、“盛れた”写真がてんこもりのSNSというイメージの人も少なくないかもしれない。「インスタ映え」なる流行語も出来たくらいだ。
実は、近時そのインスタが騎手の間でも盛り上がりを見せている。写真・動画が一つの投稿に複数枚アップできる他、文字数制限もあまり気にせず文章も記載できるため、ファンに向けた情報発信に使い勝手が良いのかもしれない。24時間限定で写真・動画の視聴ができるストーリーというコンテンツも見逃せない。
12日に公式インスタを開設し、競馬ファンを驚かせたのが川田将雅騎手だ。
初投稿では、先日のブリーダーズカップでのラヴズオンリーユー勝利後の写真とともに、「ここから生の声を発信していけたら」とのメッセージをアップした。
競馬サイト『netkeiba.com』では、既に公式サイトの開設やコラム連載をはじめている川田騎手。ただ、その中のインタビューでも、連載について「発信する内容に対して、よりナーバスな捉え方をする今の世の中です」「個人的にはプラスよりリスクの方が大きいと正直思います」と述べていた。
それだけに今回のインスタ開設はファンにとっても嬉しい驚きと言っていいだろう。公開1日足らずでフォロワーは6000人を越え、コメント欄には「待ってました!」と喜びの声が相次いでいる。
アカウントは事務所管理とのことであるが、今後どのような内容が発信されるか要注目である。
ところで、インスタの先輩ジョッキー達はどんな使い方をしているのだろうか。
2016年頃から本SNSを使いこなしているのがC.ルメール騎手である。最近はオフの日にスポーツを楽しむ投稿などが多めだが、アーモンドアイの現役時はレース毎に当馬との写真をアップしていた。フォロワー数4万人超をほこり、本人の投稿・ファンのメッセージ共に日本語、英語、フランス語が飛び交う国際的なインスタとなっている。
InstagramとTwitterの両刀使いで、SNS好きとしても知られるのは池添謙一騎手だ。前述のストーリーの利用頻度も高く、インスタ活用を楽しんでいる様子が伺える。24時間経つと見られなくなってしまうので、見る側もついついこまめにチェックしてしまいそうだ。
その他、若手騎手にも利用者が多い。坂井瑠星騎手の投稿などは詳細かつ丁寧である。たとえば、6日の京王杯2歳S(G2)を、8番人気1着で制したキングエルメスについてもレース後に詳細を語っている。「今回のレースでは、厩舎で話し合いをして2つの変更をしました」と、競馬新聞では文字数オーバーになりそうなボリュームたっぷりの裏話を読むことができる。次走以降も参考にしたくなる話が見つかるかもしれない。
川田騎手の参戦により、ますます注目度が高まりそうなJRA騎手のインスタ。見たことがない、登録していないという方は、ぜひこの機会にアカウントの新規登録をしてみてはいかがだろうか。
(文=鹿取文)
<著者プロフィール>
平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。