福永祐一騎手、カデナが弥生賞(G2)に登場!世代屈指の瞬発力を持つ”切れ者”が大望を果たすために「今、やっておきたいこと」


 弥生賞はトライアルレースだけにペースが上がることは少なく、今年も登録段階で14頭。ここから回避が見込まれている馬がおり、結果的に小頭数の瞬発力勝負になる可能性が高いからだ。そのため、カデナにとっては得意の展開になることが見込まれる。

 したがって、この課題が浮き彫りとなるのはフルゲートが定番の皐月賞からとなる。

 弥生賞が「皐月賞の王道トライアル」と呼ばれて久しいが、2000年以降に両レースを連勝したのはアグネスタキオン、ディープインパクト、ヴィクトワールピサという歴代最強馬クラスのみ。数多くの”一流馬”が、弥生賞と皐月賞とのペースの違いに戸惑い苦戦を強いられている現実がある。

 この事実からも、世代でも屈指の瞬発力を持つカデナに課せられたテーマは、如何に”本番”を意識した競馬ができるかだろう。これまで通り、瞬発力だけにものを言わせているようでは、例えここで勝てても先行きに大きな不安が残る。

 トライアルを勝ちに行くことも大切だが、結果的に先を見据えた者が後に「大望」を果たしている歴史がある。悲願のダービー制覇を目指す福永騎手の手綱さばきに注目したい。

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