JRA川田将雅「鬼タックル」で武豊撃破!? G1級のお株奪われたトゥデイイズザデイ、3連単は「史上最低」270円

川田将雅騎手

 16日、中京競馬場では日経新春杯(G2)が行われ、川田将雅騎手のヨーホーレイクが勝利。昨年の日本ダービー(G1)以来となる久々のレースで見事復活を果たした。

 川田騎手は、このレースでこの日3勝目を挙げたが、この日は出だしで大きく躓いていた。2Rから7Rまで5鞍に騎乗するも全敗。ことごとく人気を裏切り、調子は今ひとつだった。

 自ら流れを変えたのは8Rの梅花賞(3歳1勝クラス)。5頭立ての一戦はレース直前にナニハサテオキの競走除外により、まさかの4頭立てでの開催。そんななか、単勝1.5倍の断然人気に推されたのが、川田騎手のセレシオン(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だった。

 最後にゲートインしたセレシオンは、ポンと好スタートを切ったがやや外によれてしまう。すぐに立て直し、川田騎手が促すと素早く加速。しかし今度は内によれてしまい、ハナキリにタックルする形に――。4頭立てにもかかわらず、序盤からややゴチャつく展開を招いてしまった。

 その後は落ち着きを取り戻したセレシオン。武豊騎手とのコンビで2番人気のトゥデイイズザデイを終始前に見ながら3~4番手の外を追走した。

 レースは予想通り淡々と流れたが、3~4コーナーで各騎手の手が動き始めると、一杯になったハナキリがまず脱落。逃げていたメイショウゲキリンも直線坂で苦しくなり、レースはトゥデイイズザデイとセレシオンの追い比べに持ち込まれた。

 4頭立てという少頭数にもかかわらず、直線では2頭が馬体をぶつけ合う激しい競馬に。残り300mあたりから、追いすがるセレシオンがやや内によれたことで、トゥデイイズザデイにタックルするような格好に……。その後もフラフラと真っ直ぐ走ることはできず、ゴール手前でも再び内によれ2頭が接触する場面もあった。

 それでも最後はしっかりトゥデイイズザデイをアタマ差捉えたセレシオン。昨年11月のデビュー戦に続く勝利で、無傷の2連勝を飾った。

「初戦以上に性格の難しいところが出て、途中からずっと内に刺さりながら走り、ゴールすると外に行くような形でした。そうしたところが大人になってくれればと思います」

 レース後の川田騎手のコメントからも、幼さという課題が改めて浮き彫りになったことが分かるだろう。

 実はデビュー戦勝利後に川田騎手は「道中進んで行けず、上にしか跳べない現状ですが、体が良くなれば前に跳んでいけるようになります。成長待ちですね」と語っていた。心身ともに抱えていた不安は解消するどころではなかったようだが、それでも勝ちきるあたりが素質馬なのだろう。

「今回のような競馬でも評判馬を差し切るのですから、その伸び代は注目に値します。春のクラシックには(課題解消が)追いつかないかもしれませんが、今後が楽しみな1頭ですね。厩舎はもちろん、川田騎手の手腕にも期待したいところです」(競馬誌ライター)

 4頭立てで行われたレースの3連単270円の払戻は、それまでの330円を下回る史上最低配当ともなったが、G1級と評価されたトゥデイイズザデイを破ったことは、大きな価値があるだろう。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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