JRAハマの大魔神大本命でまさかの痛恨ミス、藤岡佑介「大チョンボ」にシュプレヒコール止まらず!?
20日、阪神競馬場で行われた10R武庫川S(3勝クラス・芝1600m)を制したのは、鮫島克駿騎手の2番人気シャーレイポピー。本格化を思わせる走りで前走からの連勝を決めた。
「今日は返し馬から成長を感じる動きで、ゲート、道中、そして最後まで文句なしの100点の競馬でした。まだ成長の余地を残しているので、このまま順調にいって欲しいです」
去年の紫苑Sを4着に敗れ、あと一歩のところで秋華賞(G1)の出走権を取れずに悔しい思いを鮫島駿騎手は「今回チャンスをいただいて、結果を出せて良かったです」と勝利を喜んだ。
シャーレイポピーのファンも鮫島駿騎手の好騎乗を絶賛、「完璧」「安心して見られた」「上手過ぎる」といったコメントがついたように、ちょっとしたお祭り騒ぎだった。祖母に2008年のオークス馬トールポピーのいる血統だけに、今後も注目したい馬である。
これに対し、大本命馬でまさかの痛恨ミスを犯してしまったのが藤岡佑介騎手だ。単勝オッズ1.8倍に支持された断然人気ディヴィーナ(牝4、栗東・友道康夫厩舎)と初コンビを組んだものの、6着に敗れてしまった。
9頭立てで行われた芝1600m戦。スタートで出遅れたディヴィーナは、終始後方からの追走を強いられる。逃げたシャーレイポピーが刻んだラップも前半600m37秒3の超スローと、完全に前の馬に有利な展開。直線最後方から、上がり最速33秒6の末脚を駆使しても一向に前の馬との差は縮まらなかった。
「背中に力が入って、想定外の出遅れでした。スローの流れで、間を割る形でしたが、左にモタれて追いづらかったです」
レースを振り返った藤岡佑騎手も、出遅れが響いたことや、直線でまっすぐ走れなかったことを悔やんだ。これまで凡走したことがなかった馬だけに、より目立ってしまったのだろう。
その一方で、ネットの掲示板やSNSなどでは、藤岡佑騎手を非難する声が続々。一部のファンからは「今年ワースト騎乗」「他の騎手なら勝てた」「意味不明の位置取り」といった厳しい意見も書きこまれる事態に……。酷いものには「コラム書いている場合じゃねえぞ」「髪の毛全部抜いたろか」のように辛辣過ぎるものまであった。
「ゲートが特別速い馬ではありませんが、ここまでの出遅れは初めて。直線でも外にモタれて藤岡佑騎手が追いづらそうにしている姿もしっかりと映像に映っていました。こちらに関しては、馬にも問題がありそうです。
ただ、超スローペースで流れた展開で全く動こうともせず、最後の直線でもスムーズな進路取りをできずに、他馬と接触していたのは残念でした。リカバリーを試みることのない敗戦が、あまりにも“無為無策”に見えたのでしょう」(競馬記者)
また、武庫川Sはこの日のWIN5対象1レース目に指定されており、ディヴィーナ1点で購入したファンも多かったと考えられるため、いつも以上にファンから過激な言葉が出たのかもしれない。
ディヴィーナが、過去のレースで左にモタれる癖を見せていたのは確かだが、これまで騎乗した他の騎手は、敗れたレースでも十分な見せ場は作れていた。
藤岡佑騎手には少々気の毒だが、次にまたリベンジする機会が訪れるようなら、今度こそ汚名返上に期待したいところだ。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。