JRAクラシック有力馬を「強奪」された中堅騎手が狙う優先出走権! 弥生賞(G2)抜群のコース成績も人気の盲点となる絶好の穴馬

石橋脩騎手

 年始から始まった中央開催も早いものでもう3月に入った。JRAでは今週から春のトライアルシーズンが開幕する。

 先月終了時点で6勝、関東リーディング13位につけている石橋脩騎手だが、最近はなかなか苦しい状況が続いている。

 事実上の「戦力外通告」は陣営から突きつけられた非情な決断!?

 1月は5勝を挙げる好ダッシュを見せるも、初戦からコンビを組んできたスターズオンアースは、フェアリーS(G3)2着の後、乗り替わりが決定。新馬戦を圧勝したダノンベルーガも、他に乗り馬がいなかったにもかかわらず、共同通信杯(G3)では松山弘平騎手にスイッチした。

 スターズオンアースは横山武史騎手との新コンビでクイーンC(G3)2着に入り、依然として桜花賞(G1)の上位候補に目されている。また共同通信杯を快勝したダノンベルーガは、皐月賞(G1)はおろか、一気に日本ダービー(G1)の有力候補にまで浮上した。

 元パートナーが好成績を挙げた一方で、2月の石橋騎手は12日にベネロングポイントで挙げた、わずか1勝のみに終わっている。

「スターズオンアースとダノンベルーガは、次走の鞍上がまだ明言されていないため、石橋騎手が再登板する可能性もわずかながら残されています。ただ、実現する見込みは現時点ではかなり低いかもしれません」(競馬誌ライター)

石橋騎手が弥生賞で組むパートナー

 そんな石橋騎手だが、6日に行われる皐月賞トライアル・弥生賞ディープインパクト記念(G2)では、3戦連続で手綱を取るボーンディスウェイ(牡3歳、美浦・牧光二厩舎)とともに、本番への優先出走権を目指している。

 昨年12月の葉牡丹賞(1勝クラス)で初めてコンビを組むと、同レースを逃げ切って優勝。その後、中2週で果敢に挑戦したホープフルS(G1)では、勝ったキラーアビリティから0秒5差の5着に入る健闘を見せた。

 今回はそれ以来、約2ヶ月ぶりの実戦になるが、仕上がりに関しては特に問題なさそうだ。1週前追い切りに跨った石橋騎手も『東京スポーツ』の取材に対し、「順調にきている。ホープフルSも強いメンバーの中で走れたので楽しみ」と、好感触を口にしている。

 弥生賞の舞台である中山芝2000mは、これまで3戦2勝と好相性。また、今回人気になることが予想されるマテンロウレオに前走で先着している割に、『netkeiba.com』の想定オッズでは12頭中9番人気とかなりの低評価だ。このままいけば絶好の穴馬にもなるかもしれない。

「ハーツクライ産駒は先週の中山で組まれていた芝2000mのレースを2つとも勝利。また母父プラティニも同舞台で【3-0-4-3/10】、複勝率70%という抜群の成績を誇っています。そのため、ボーンディスウェイは血統的にもかなりの魅力があるといえそうです。

ドウデュースとマテンロウレオも同じくハーツクライ産駒ですが、重賞を勝利してクラシック出走をほぼ確実にしている両馬は、今回は本番を見据えた仕上げで出走してくると予想されます。そのあたりに付け入るスキが生まれてくるかもしれませんね」(同)

 賞金的に余裕のあるドウデュースとマテンロウレオに対し、ボーンディスウェイは収得賞金が900万円。ここで権利を取らなければ皐月賞への出走は厳しくなるため、今回は勝負を懸けた仕上げで挑んでくることは必至だろう。

 また、既に有力馬を2頭降板している石橋騎手も、クラシック見学の憂き目を回避するためにも、全力で結果を出しにくることが予想される。ぜひ意地の騎乗を見せて、お手馬を確保して欲しいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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