本格化したシュヴァルグランが「生涯最高のデキ」で王者サトノダイヤモンドを迎え撃つ!超A級ステイヤーに起きた見た目にも明らかな「進化」とは

シュヴァルグラン(競馬つらつらより)

 この春、「最も堅いレース」と言われている19日の阪神大賞典(G2)。

 昨年の有馬記念(G1)を制した大本命サトノダイヤモンドが早くから始動戦に定めていたこともあって、出走は今年もわずか10頭に留まった。レースは「新世代の王者」の船出を見守る、穏やかな雰囲気さえ漂い始めている。

 そんな中、ただ一頭、週中から怪気炎を上げ続けている陣営がいる。「新世代の王者」から、あえて”逃げなかった”シュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)と、その陣営だ。

 昨年の覇者だけに、得意の長丁場に懸ける気持ちは充分に理解できる。だが、昨年の有馬記念(G1)ではサトノダイヤモンドの前に0.5秒差の完敗。下馬評では、相当厳しい立場に立たされていると述べざるを得ない。

 しかし、『サンケイスポーツ』の取材に「不安より期待の方が大きい」と意気込むのは、シュヴァルグランを管理する友道康夫調教師だ。その発言の”真意”は、15日に栗東の坂路で行われた本馬の最終追い切りに集約されていた。

 出した時計こそ4ハロンで52.8秒。自己ベストを更新し、併せ馬のインヴィクタ(3歳オープン)に2馬身先着を果たしたものの、タイム自体は特筆すべきものではない。ただし、このシュヴァルグランの場合は「坂路で追い切った」ということ自体に大きな意味がある。

 昨年までのシュヴァルグランは、Cウッドコースでの追い切りが主だった。もともと体の絞りづらい馬で、実際に昨冬は思うように体が絞れず、有馬記念の惨敗は過去最高を記録した馬体重が原因とされていた。

 そのため、普段からCウッドコースで長めに乗られての体重管理が常套と化していた本馬だったが、この春は動きそのものが変わってきたようだ。

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