武豊アウォーディーがドバイワールドC(G1)の世界制覇に「色気」?連敗中も世界最強アロゲートが相手だからこそ目覚める「潜在能力」
25日の深夜に開催されるドバイワールドカップデー。そのメイン競走となるドバイワールドC(G1)には今年も日本から4頭の有力馬が出走するが、今のところ各陣営のトーンはあまり高いとはいえない。
昨年末の東京大賞典(G1)を制したアポロケンタッキーや2月のフェブラリーS(G1)を勝ったゴールドドリームなど旬も勢いもある陣容だけに、日本馬の質としては申し分ないのだが、何せ今年は「相手」が悪い。
ダートの現世界王者アロゲートは今、まさに充実期を迎えている。昨年4月のデビュー戦で敗れてからは、破竹の6連勝中。特に13馬身半という歴史的大差で初G1制覇を飾ってからはブリーダーズCクラシック(G1)、新設されたペガサスワールドC(G1)と世界最高峰のレースを連勝中だ。
それも唯一のライバルといわれていた昨年のドバイワールドCの覇者カリフォルニアクロームが引退したことで、まさに独壇場。どうやっても日本馬が贔屓される日本での馬券発売でさえ、抜けた1番人気になることが想定されている状況だ。
ただでさえあまりにハイレベルで勝つことが困難を極めているドバイワールドCだけに、早くも日本の陣営にもやや”白旗ムード”が漂っているが、その中でも1頭だけ”色気”を持っている陣営がいる。
連敗中のアウォーディーを管理する松永幹夫厩舎だ。
一昨年の秋にダートへ転向してから6連勝を飾ったアウォーディー。だが、ここにきて連続2着。その高い能力と安定感は折り紙付きだが、この連敗で一時期よりも底が割れた感もあることは確かだ。
しかし、陣営はここ2戦「真面目に走ってない」と口をそろえている。