アロゲートの最強すぎる走りに世界が驚愕……日本勢苦戦も大魔神ヴィブロスがドバイターフ(G1)制覇!【ドバイワールドカップデー2017回顧】
単勝2番人気のリブチェスターがハナを切る流れ、1番人気のザラックは好位を追走。日本のヴィブロスは後方から3番手のインコースで脚を溜めていた。800mを通過した辺りでベリースペシャルが早めに先頭に立ち、レースのペースが上がって最終コーナーへ。
ベリースペシャルが先頭のまま最後の直線に入ると、リブチェスターが即座に交わして先頭に躍り出る。そこにエシェムが強襲して2番手に浮上すると、さらに外からヴィブロスが猛追。残り100mで3頭の叩き合いに持ち込むと、最後はヴィブロスがきっちりと差し切ってゴールした。日本勢は、昨年のリアルスティールに次ぐ連覇達成となる。
現地まで足を運んでいたオーナーの”大魔神”こと佐々木主浩氏は『デイリースポーツ』の取材に「野球よりも緊張した」と笑顔。「とりあえずゆっくりさせたい」と愛馬の労を労った。また、管理する友道康夫調教師は、秋のブリーダーズCターフ(G1)参戦を示唆。秋には大きな夢が広がりそうだ。
日本の”シルバーコレクター”サウンズオブアース(牡6歳、栗東・藤岡健一厩舎)が参戦したドバイシーマクラシック(G1、芝2400m)は、7頭立てながら少数精鋭の様相。
1番人気は昨年の覇者ポストポンド、2番人気にはキングジョージ6世&QES(G1)やブリーダーズCターフの勝ち馬ハイランドリール、日本のサウンズオブアースは単勝6.5倍の4番人気だった。
レースは好スタートを切ったハイランドリールがハナを切る展開。それをポストポンドがぴったりとマーク。サウンズオブアースはそれを見るようにして好位に付けている。レースは7頭がほぼ一段となり、雨で荒れた馬場を各馬が嫌って外々を回る展開だった。
だが、その作戦が裏目に出たのか、最後の直線に入るといち早く内に進路を切り替えた3番人気のジャックホブスが抜け出しを図る。それに対して外を回ったハイランドリールやポストポンド、サウンズオブアースといったところが伸びを欠いた。