JRAレイパパレも「8番目」の被害者に…M.デムーロ、川田将雅も打つ手なし!? オークス(G1)「凡走条件」に当て嵌まるのはどっち
先週末のヴィクトリアマイル(G1)は、昨秋からのスランプを脱却したソダシが復活勝利。ファンから絶大な人気を誇る白毛のアイドルは、これからのマイル戦線で中心的な存在へと名乗りを上げた。
これに対し、何とも不完全燃焼な結果に終わったのが、川田将雅騎手とのコンビで1番人気に支持されていたレイパパレ。スタート直後に躓き、あわや落馬かと思われるシーンからリカバーして好位に取りついたものの、これといった見せ場すら作れずに12着に大敗してしまった。
ネットの掲示板やSNSなどでは、本命に指名した馬が不可解な敗戦を続ける霜降り明星・粗品の友達ことマイ億君の呪いという声も一部で出ていたが、荒れに荒れている今年のG1を考えると、ある意味妥当な結果だったようにも感じられる。
なぜなら、今年のG1で大本命に推されたエフフォーリアをはじめ、1番人気馬が不思議なことにまったく勝てていないからである。敗戦の理由は何かしらありそうなものだが、相手は言葉を話せない馬だけにはっきりとした原因は分からない。
「凡走条件」に当て嵌まるのはどっち
よく分からないけれども、とにもかくにも勝てないという現実だけが目の前にあるのだ。
以下は、今年のG1で人気を裏切った1番人気馬の一覧。
■レース名、1番人気馬の成績
フェブラリーS レッドルゼル(6着)
高松宮記念 レシステンシア(6着)
大阪杯 エフフォーリア(9着)
桜花賞 ナミュール(10着)
皐月賞 ドウデュース(3着)
天皇賞・春 ディープボンド(2着)
NHKマイルC セリフォス(4着)
ヴィクトリアマイル レイパパレ(12着)
ここまで8つのG1開催が終了しながら、1番人気はすでに8連敗中。馬券圏内も皐月賞のドウデュース3着、天皇賞・春のディープボンド2着がある程度で、いいところなく惨敗するケースも珍しくない。
だから何なのかと言われるとそれまでだが、さすがにここまで敗戦が続くと気にせずにはいられなくなるのも事実。少なくともサイン馬券よりは現実味があるだろう。
ちなみに『netkeiba.com』が公開しているオークスの単勝予想オッズでは、サークルオブライフが1番人気でアートハウスが2番人気となっている(16日現在)。このままの人気で当日を迎えるようなら、サークルオブライフの1着はないということになるが……。
二度あることは三度あるどころか、8度も続くこのジンクス。オークスで終止符が打たれるのか、それともまだまだ継続するのか。レース直前までしっかりと各馬の人気に注目したい。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。