【桜花賞(G1)展望】ソウルスターリング「完全1強」で迎える桜決戦! 最大のライバルは好調デムーロを背にする「雅」なアイツ!?
いよいよ、待ちに待った牝馬クラシック本番の幕が上がろうとしている。
特に今年の3歳牝馬は尽く牡馬混合重賞で好結果を残し、早くから「牡馬顔負け」の評価を得ていたハイレベル世代。第一弾の桜花賞(G1)から、競馬界の未来を占う白熱した戦いが繰り広げられること間違なしだ。
その中でも不動の大本命とされる2歳女王ソウルスターリング(美浦・藤沢和雄厩舎)は、やはり頭一つ抜けた存在といえるだろう。
14戦14勝(G1・10勝)という成績で現役を終えた”怪物”フランケルの娘でありながら、母もG1・6勝馬ということでデビュー当初は「16冠ベビー」として大きな注目を集めた本馬。ここまで4戦4勝という超良血の名に恥じないキャリアを携えたまま、ついにクラシックにやってきた。
特に同舞台で行われた昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)とチューリップ賞(G3)では、ともに楽な手応えで完勝。先頭に立った際、C.ルメール騎手から気を抜かないように数発のムチが入る程度で、まったく底を見せていないようにも見える。果たして、本気で走ればどこまで強いのか。果てしないスケールの持ち主だ。
当面の敵と目されていたファンディーナが皐月賞(G1)に挑戦することとなった今、大きな不安要素は見当たらない。無敗の2歳女王が「真の女王」へ、今その一歩を踏み出す。
この快進撃を止めるとすれば、やはり「未対戦組」に期待してしまう。中でも4戦3勝でクイーンC(G3)を勝ったアドマイヤミヤビ(栗東・友道康夫厩舎)の評価は、日に日に高まっているようだ。
この馬が最初に大きな注目を浴びたのは、2歳11月の百日草特別(500万下)で、後に京都2歳S(G3)と弥生賞(G2)を連勝するカデナに土をつけた時だ。3着馬も後のスプリングS(G2)で2着するアウトライアーズと、このレースのレベルの高さははっきりしている。