【阪神牝馬S(G2)・展望】ミッキークイーン登場! ヴィクトリアマイルへの前哨戦に古豪集う
来月に開催されるヴィクトリアマイル(G1)の前哨戦となる阪神牝馬S(G2)が、8日に阪神競馬場で行われる。昨年はこのレースに出走していたストレイトガール、ミッキークイーンがヴィクトリアマイルでも1、2着になっているように重要なステップレースと言えるだろう。そんな阪神牝馬S(G2)への出走を予定している注目馬を紹介する。
2年前のオークス(G1)、秋華賞(G1)を制した牝馬クラシック2冠馬のミッキークイーン(牝5、栗東・池江厩舎)が、今年の出走予定メンバーでは中心とみて問題ないだろう。昨年はこのレースでクビ差の2着と敗れ、あと一歩のところで勝利を逃した悔しい経験がある。同様にこのレースを今年の初戦に選択してきたからには、昨年のリベンジを果たしたいところ。休み明けでの初戦、ベストとは言えないマイルの距離など不安要素があることは事実だが、対応できるだけの能力は十分あるはずだ。昨年は惜しいレースが続き勝ち星を挙げることが出来なかった。ここはキッチリと結果を残して本番へいい形で向かいたい。
クイーンズリング(牝5、栗東・吉村厩舎)は、G1タイトルの2つ目を目指す中で大事なレースとなりそうだ。昨年の秋に府中牝馬S(G2)を勝利するとエリザベス女王杯(G1)でも勝利して、悲願のG1ウィナーとなった。前走の香港C(G1)では9着と結果が出なかったが、初めての海外遠征、世界で活躍する牡馬が相手であったことを考慮すれば仕方のないことだろう。国内の牝馬限定戦でのレースならば能力的に上位になるのは当然で負けられない戦いとなりそうだ。また、この馬にとって距離が短縮されるのはプラス材料となる。充実期に入った今ならば、3歳時には負けていたライバルとの力関係が逆転している可能性は大いにある。
前走の中山牝馬S(G3)で重賞初勝利を飾ったトーセンビクトリー(牝5、栗東・角居厩舎)は、重賞を連勝することが出来るだろうか。母がトゥザヴィクトリーの良血馬ということで期待されていたが、前走でついにその期待に応えることが出来た。マイル戦の経験が少なく、本番を想定したレースを経験出来るのは大きな意味を持ちそう。また、ここで戦うライバルの多くがヴィクトリアマイル(G1)へ向かうと思われるため、現在の実力がどこまで通用するのか楽しみなレースとなる。親子2代でのG1勝利のためにもぜひ収穫のあるレースをして欲しいところ。