【デイリー杯2歳S(G2)予想】評判馬ダノンタッチダウンは余裕の切り!少頭数から狙える4頭で勝負
今週末は、2歳重賞の中でも先週の京王杯2歳S(G2)と並んで伝統を持ち、後のG1馬も輩出しているデイリー杯2歳S(G2)を予想していく。
まずは、いつものようにまずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。昨年、一昨年は阪神の芝1600mで開催されたが、傾向に変化がないようなので、こちらもデータに含めることにする。
未勝利戦 9頭
新馬戦 7頭
小倉2歳S 4頭
新潟2歳S 3頭
ききょうS 2頭
オープン特別 5頭
この時期の2歳重賞でも半数は新馬か未勝利勝ち上がり勢が占める。過去10年でどちらの組も絡まなかった年がないため、キャリアが浅い馬でもレース内容などでチェックしておく必要があるだろう。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 3-2-2-3
2番人気 3-3-1-3
3番人気 1-1-1-7
4~6番人気 3-2-4-21
7~9番人気 0-2-2-23
10番人気以下 0-0-0-14
1番人気と2番人気は信用して良さそうだ。近5年で絞っても、1番人気は3勝3着1回とやはり好走している。2番人気も2年連続で連対しているので、傾向としてはこちらも押さえの対象にしていい。その代わり3番人気の信頼度は高くなく、4番人気以降の中穴馬が好走傾向にある。
これを踏まえて「◎」は人気サイドながらクルゼイロドスルとする。
前走は10月東京の未勝利・芝1600m戦を制した。出遅れながらも中団にとりつくと、直線で前にいた馬を上がり最速の脚で差し切った。
デビューは7月新潟で芝のマイル戦だったが、上がり31.4秒の鬼脚を使ったリバティアイランドに屈して2着。しかし、本馬も上がり3位とはいえ、32.4秒と切れ味を発揮したのは確か。
筆頭に挙げたのは、1分33秒5の勝ちタイム。このレースの平均的な勝ちタイムが1分34秒から35秒あたり。コースは違えども、サウジアラビアRC(G3)の勝ちタイム1分33秒4と0.1秒しか変わらない。
同距離でこの持ちタイムと切れ味があれば勝ち負けは必至と見る。人気するとしてもこれを押さえないわけにはいかない。
「○」はオールパルフェを挙げる。
前走は10月中山の未勝利・芝1600m戦。スタートを決めてハナに立つとマイペースで逃げ、そのまま直線でも脚色が衰えず、後続を2馬身離して勝利した。
6月東京のデビュー戦(芝1600m)でもハナを奪って逃げたものの、ノッキングポイントの差し脚に屈して3馬身差をつけられる完敗だった。だが、3着馬とは2馬身離れており、本馬も相応に実力があるところは証明してみせた。
デイリー杯2歳Sは、例年の京都でも昨年や一昨年の阪神でも差し・追い込み勢よりも比較的前目にいた馬が好走する傾向にある。当然、逃げ粘って馬券圏内を確保という例も少なからずあり、そのケースを考えたとき、逃げで結果を出したこの馬が浮上してくる。
新馬、未勝利の勝ちタイムもそれなりの数字を残しており、逃げ馬としては優秀な部類と言える。マイペースで逃げを打ち、直線で粘れればこの馬の出番もあるか。積極的に押さえておきたい。
「▲」はフォーサイドナインを推す。
前走は10月阪神の未勝利・芝1800m。5頭立ての少頭数で行われたレースを3番手から進み、直線で内を突いて後続の追撃を断ち切った。
デビュー戦は2週前の中山・芝1800mで、このときは多頭数の競馬で前目につけるレースから直線でもう一伸びを欠いて、勝ち馬から3馬身半差の3着に完敗している。
この馬の場合、新馬、未勝利と芝の1800m戦を使ってきたことで1ハロン短くなる今回がどうなるか、という点がある。ただ、新馬戦3着の走破タイムが1分50秒5で未勝利戦を勝ったタイムが1分46秒4と4秒1も短縮していることは注目したい。
未勝利戦の勝ちタイムは芝1800m戦としてはそれほど優秀なものではないが、4秒短縮できたということはスピード競馬にも充分対応できる可能性がある。2歳戦だけに判断材料が乏しいのだが、このくらいの走破タイムがあるなら1ハロンの距離短縮くらいはなんとかなりそうな感じを受ける。
憶測含みで申し訳ないが、可能性込みで押さえておきたい。
「△」はショウナンアレクサを挙げる。
前走は10月阪神の紫菊賞(1勝クラス・芝1800m )。7頭立ての少頭数のレースで3番手をキープ。前を捉えきれないまま、最後方から飛んできた差し馬にも交わされて4着に終わった。
新馬、未勝利とマイル戦を使ってきて、どちらも好位から差す競馬で連対を果たしている。走破タイムも2戦とも1分34秒台をマークしており、あるいはこの馬の場合、前走は距離に問題があったのかもしれない。今回はマイルに戻るということで、もう一度見直す手はある。
人気しそうなところでは、ダノンタッチダウンとシルヴァーデュークを切る。
ダノンタッチダウンの前走は10月中京の芝1600mで行われた新馬戦で、後方からメンバー最速の上がりで差し切った。
切れる脚もありレースの内容も悪いものではなかったが、1分36秒4の勝ちタイムが平凡過ぎる。
無論、良血馬なので素質だけでここもあっさり、という場面も考えられなくはないが、逆に言うとこの良血であるというだけで人気している面は否めない。
シルヴァーデュークの前走はサウジアラビアRC。3番手から直線もいい脚で上がってきたが勝ち馬が強く完敗といえる3着に敗れた。
この馬の場合、新馬、未勝利と芝1800m戦を使われてきて、マイル重賞でも3着しているので距離は問題なかったのかもしれないが、新馬戦ではアルテミスS(G3)を勝ったラヴェルの3着になっているなど、意外に強い馬にあっさり負けている印象があり、どうもそれなりにメンバーがそろったここで好走するイメージが思い浮かばない。
加えて、鞍上が調子の上がってこないC.デムーロ騎手というのも引っかかる。10月末から来日して、ここまでで6勝挙げているのはさすがだが、重賞ではまったくいいところがない。
ということで今回は印をつけた4頭の3連複BOX4点で勝負したい。人気しそうな馬も押さえてはいるが、そこそこ配当がつくのではないか。