ダービーは武豊騎手も驚くダンビュライトの「大変身」に期待!? 「切れない男」が歴史的変身を遂げたエイシンフラッシュと似た匂い

 牡馬クラシック第1弾の皐月賞(G1)で、12番人気の低評価を覆して大波乱の立役者となったダンビュライト。「皐月賞3着馬」ということは、額面通りに捉えれば「世代で3番目に強い馬」ということになるはずだが、日本ダービー(G1)を迎えても評価はイマイチ上がってこないようだ。

 高速馬場への対応が不安視されて武豊騎乗にも関わらず、ほぼ無視されていたような皐月賞。ところが好位から今までにない抜群の折り合いを見せると、最後の直線では1番人気のファンディーナへ外から猛チャージ。

 だが、69年ぶりの牝馬勝利という大記録の懸かった紅一点の夢を打ち砕く力走を見せたものの、内をロスなく走ったアルアインとペルシアンナイトに屈してしまった。

 ダンビュライトにすれば、本命馬を下しながらも出し抜かれたような敗戦。勝ち馬からコンマ1秒差は、昨年の3着サトノダイヤモンドと同じはずだが、向こうはダービーで2番人気に支持されたものの、こちらは『netkeiba.com』の予想によると8番人気に留まっている。

 人気で競馬が決まるわけではないが、ダンビュライトからすれば不本意なものだろう。ネット上で散見される主な理由は、まず勝ち切れないこと(だから単勝が売れない)。そして、「東京の高速上がり勝負に対応できない」と指摘されていることが大きいようだ。

 確かに、昨年の日本ダービーの上がり3ハロン最速はリオンディーズの33.2秒。勝ったマカヒキと3着のディーマジェスティが第2位タイの33.3秒。2着のサトノダイヤモンドが33.4秒で第3位と、全体的に非常に上がりの速いレースとなっている。

 それに引き換え、ダンビュライトはここまで絵に描いたような”鈍足キャラ”だ。キャリア6戦で上がり最速を記録したのは、不良馬場で行われたデビュー戦の37.2秒で完全に参考外。単純に最も速いタイムも稍重のサウジアラビアRC(G3)で記録した34.2秒と、昨年のダービーの最速より1秒も遅い。

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