ダービー最大の伏兵ダイワキャグニーに宿る「激走」の系譜!? 一発勝負で「15番人気3着」19年前の大波乱の”立役者”が刺客を放つ!
先日のNHKマイルCで厩舎に初のG1タイトルを届けたアエロリット。桜花賞(G1)5着から得意の左回りで、見事な巻き返しを見せての戴冠だった。これも2月のクイーンC(G3)でレベルの高い走りを見せてからというもの、厩舎は桜花賞よりもNHKマイルCにより照準を合わせていたという。
それと同じように得意の左回りでプリンシパルSを完勝したダイワキャグニー。皐月賞や青葉賞のレコードタイムばかりに注目が集まっているが、実は陣営が狙いすまして権利を獲った今年のプリンシパルSも、現行の2000mとなった2003年以降では最速タイム。
それもあえてメンバーの弱いところを選んで楽勝したため、本番まで中2週のレースでもダメージはないという。
「ダイワの大城会長とのご縁は長いので、ウチの厩舎としてダービーに初めて出走させる馬がオーナーの馬で、本当に感慨深いです」
24日の共同記者会見でそう語った菊沢調教師。騎手として最初で最後のダービーは大穴ダイワスペリアーでの激走で「オーナー、関係する厩舎の方に大変喜んで頂いた」と懐かしそうに振り返っている。
今度は調教師として挑む、初めての日本ダービー。管理馬ダイワキャグニーで、今度こそ大城オーナーに「ダイワ軍団」初のダービー制覇を届けたい。