WIN5「4000万超え」の大波乱にも見逃せない影響! 堅過ぎた春から稼ぎ時の夏へ…「覚えておいて損はない」人気馬の取捨選択
WIN5とは、JRAから指定された5つのレースの1着馬をすべて当てる券種であり、難易度が非常に高い馬券として知られている。的中するのは至難の業である一方、もし当たれば夢のような高配当を手にすることも可能だ。
宝くじと違って課税の対象になるという難題も抱えているため、過去には億超えの払戻を手にした人物が、確定申告をしないまま納税を怠ったとして、裁判沙汰になったニュースも報じられたことがある。
かといって、そんな悩みは高額配当を的中した人間にしか味わえない話。二重課税の問題は解決されていないとはいえ、WIN5をやらない理由にはならない。
そのWIN5だが、堅い決着の多かった春に物足りなさを感じたファンは少なくなかったのではないか。
特に桜花賞(G1)の週から宝塚記念(G1)の期間は、オークス(G1)の週の4219万円やNHKマイルC(G1)の週の7531万円のような波乱があったものの、12回中10回が100万円にすら届かない低配当。その10回の内でも3回は10万円以下というものだった。
それくらいの払戻であれば、3連単でも手に入る額でもあり、5つのレースを予想させられる側としたら、これでは夢がない。
そんな「肩透かし」を食らっていたWIN5ファンに夢と希望を与えてくれたのが、宝塚記念が終わった翌週から始まった夏競馬だ。
ラジオNIKKEI賞(G3)のあった初週は307万7600円、七夕賞(G3)の週は827万1490円、函館記念(G3)のあった先週末は、なんと4113万6700円という高配当。こういう配当圏こそWIN5をやる意味があるといえるだろう。
では、それまで堅かったWIN5が、なぜ突然荒れ始めたのかというと、結果を確認してみれば一目瞭然。上位人気馬の信頼性が下がったからである。
ここまで3週(対象5R×3=15レース)で1番人気馬は、わずか2勝で勝率にして13.3%でしかない。これに対し、2番人気と3番人気の勝率は、前者が33.3%で後者が20.0%と1番人気を上回った。
また、単勝オッズ1倍台や2倍台の大本命がコロッと負けてしまったことも、配当を大きく押し上げる原因となっているようだ。
「覚えておいて損はない」高配当のヒント
そこで一際目についたのが、3歳世代の不振。この時期から3歳馬と古馬が激突する訳だが、例年以上に苦戦している様子。古馬との混合戦に出走していた3歳馬は7頭いたのだが、なんと出走した7頭が全敗している有様なのだ。
それも人気薄ということもなく、人気の内訳でも1番人気3頭、2番人気2頭、4番人気1頭、7番人気1頭と上位人気が多数。少なくとも7月のWIN5では、3歳馬を全消ししても問題はなかったことになる。
まだサンプル数が少ない段階ながら、この結果は世代レベルの評価にもつながる可能性がある。同時期のWIN5を昨年と比較してみたところ、レベルの高かった昨年の勝率は、7頭中4頭が勝利して勝率57.1%もあった。ハイレベルといわれる現4歳世代の強さを証明する数字といえる。
となると、今週末のWIN5でも3歳馬を軽視して4歳馬や5歳馬を狙うことで、思わぬ高配当にありつける可能性も十分にあるはず。
人気の3歳馬の不振が高配当のヒントとなるようなら「覚えておいて損はない」だろう。