オルフェーヴル×サトノダイヤモンド! 新種牡馬の「真打ち」でキラ星のごとく輝く超良血馬の未来に熱視線
2017年も今月から新馬戦が開始され、ロードカナロア産駒やノヴェリスト産駒など新種牡馬が早くも勝利をあげるなど、今年は特に大きな注目を集めている。
しかし、やはり「真打ち」はこの馬だろう。2011年の三冠馬オルフェーヴルだ。
2013年に引退したオルフェーヴル。その強さはいまさら説明するまでもないことだが、当然種馬としての期待も最大級。初の種付けから多くのメディアが注目し、日本を代表する繁殖牝馬が集まっている。
逆にいえば、種牡馬としての成績が伴わず「あんなにいい繁殖だったのに」という結果になれば、あっという間にオルフェーヴルの繁殖の質は落ちることになるだろう。オルフェーヴルの祖父であるサンデーサイレンス系はディープインパクトを筆頭にハーツクライ、ダイワメジャーらが上位を形成し飽和状態。すぐにそっぽを向かれてしまう可能性も否定できない。オルフェーヴルにとって、ここから2年間は種牡馬として最初の「勝負」となる。
多くの有力繁殖牝馬をあてがわれたオルフェーヴル。その中でも期待値として「筆頭」といえるのは、マルペンサとの間にできたマルケッサ(牝2 栗東・池江厩舎)だろう。
マルペンサといえば、昨年の最優秀3歳牡馬に選ばれたサトノダイヤモンド(父ディープインパクト)の母。サトノダイヤモンド自身は14年のセレクトセールにおいて約2億5000万円で落札されたが、今回は社台グループのサンデーレーシングの所有となる。個人馬主への売却ではなく社台側の所有になるということは、牧場サイドの期待がどれだけ高いかを示すサインでもある。
「馬体重が430キロ前後で現状はだいぶ細い印象を受けますが、これから順調に競走馬として仕上がっていってほしいですね。まだオルフェーヴル産駒のサンプルがないので未知数度は高いですが、父もデビューから日本ダービーまでは440キロ前後と小柄で、秋になって一気に身体が大きくなりました。超良血だけに、ターフを沸かす活躍をしてほしいところです」(記者)
オルフェーヴルや兄ドリームジャーニー、そしてサトノダイヤモンドも管理した池江泰寿調教師が面倒を見るという点も心強い。デビューは秋のマイルか中距離か。ファンとしてはワクワクせずにはいられない。