「一鞍入魂」の必勝態勢で浜中俊騎手が復帰!落馬事故の「因縁のパートナー」にも度胸満点の発言を連発!
今週末から、関西の名手で「ポスト武豊」の呼び声も高い浜中俊騎手が復帰する。
2月に行われた東京新聞杯(G3)での落馬事故から約3カ月。複数箇所の骨折があったが順調にリハビリを重ね、浜中騎手が春G1シーズンに間に合わせた。すでに今週のヴィクトリマイル(G1)に出走するミッキークイーンの1週前追い切りに騎乗しており、その回復ぶりをアピールしている。
昨年G1を3勝、今年に入ってもすでに重賞2勝を挙げる勝負強さを見せていただけに、お手馬にも層々たる有力馬が並んでいた浜中騎手。中でもフェブラリーS(G1)へ出走したロワジャルダンや、高松宮記念(G1)に出走したミッキーアイルなどは無事ならば、確実に騎乗できたはずだ。
他にも、落馬休養中に次々と乗り替わるお手馬を見て「失ったものが大き過ぎる」と嘆くファンも決して少なくはなかった。
無論、競馬はあくまで勝負の世界であり、結果がすべてといわれている競争社会。不慮の事故とはいえ休養を余儀なくされた騎手は、誰であろうと”仕事”ができない以上「厳しい待遇」が待っている。名手浜中とはいえ、先述した2頭を始めとした過去の騎乗馬が手元に返ってくるとは限らない。
ただ、その一方で今回の浜中騎手の復帰に「形あるエール」を送ってくれる人々もいる。
今週末の京王杯スプリングC(G2)に出走するダッシングブレイズと、ヴィクトリマイルに出走するミッキークイーンは、すでに浜中騎手が手綱を取ることが決まっている。2頭とも有力馬だけに、いきなりの復活勝利があるかもしれない。
それもダッシングブレイズは、東京新聞杯で浜中騎手自身が落馬事故を起こした馬。
東京新聞杯では1番人気を背負いながらの落馬競走中止だっただけに”縁起”を考慮しても通常なら、なかなか騎乗依頼は来ない。
浜中騎手もそれを当然理解しており、それでも騎乗依頼をくれたオーナーに感謝しつつ「騎乗依頼を頂いた以上、責任がある。病み上がりを感じさせるような競馬はしません」「また内に突っ込みますよ」と度胸満点の決意表明だ。