コパノリッキー、帝王賞回避!! 元相棒不在で武豊アウォーディーには追い風か……
6月14日、2週間後に大井競馬場で行われる帝王賞(G1)で連覇を狙うコパノリッキー(牡7歳、栗東・村山明厩舎)の出走回避が報じられた。
コパノリッキーの馬主として知られる風水師のDr.コパのTwitterによれば、膝裏に熱感があるため大事を取り、出走を回避するという。
今年の帝王賞は、コパノリッキーのほかにもアウォーディー、アポロケンタッキー、オールブラッシュ、クリソライト、ゴールドドリーム、サウンドトゥルーなど中央競馬でも名を馳せた有力馬たちが顔をそろえるとあって、例年以上の注目を集めていた。
中でもコパノリッキーは前走のかしわ記念(G1)で、これまでのイメージを覆す豪快な差し切り勝ちを収め、成績不振による引退説を払拭したばかり。7歳ながらいまだ進化を続け、今後さらに勝利を積み重ねるのではないかと期待が持たれていただけに陣営としてもこのタイミングでの故障は無念の一言だろう。
また騎乗予定だった船橋の森泰斗騎手は、現在の地方騎手の全国リーディングでも143勝で1位を確保する地方を代表する騎手のひとり。勢いに乗る地方のトップ騎手が中央ジョッキーたちと白熱した争いを展開すると見られていただけに、肩を落とす者も多いはずだ。
そしてこのコパノリッキーの出走回避で、さらなる奮戦を期待されるのがアウォーディーと騎乗予定の武豊騎手だ。
「かしわ記念ではコパノリッキーの新たな一面を引き出す”神騎乗”を披露した武豊騎手でしたが、今回はアウォーディーに騎乗予定。コパノリッキーの連覇に向けて、『最大のライバル』とも称されていましたし、2頭の戦いは早くから注目されていました。これが見られなくなってしまったのは非常に残念ですが、武豊騎手とアウォーディーには大きな壁が一つなくなったといえます」(競馬誌ライター)
前回王者の不在の中、始まる今年のダート王決定戦。武豊×アウォーディーのコンビは見事にレースを制することができるのか。また他の有力馬たちが意地を見せるのか。帝王賞は28日(水)20:05出走予定だ。