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「一番じゃない自分を自分が認め切れない」川田将雅に新たな難敵?リーディング争いに苦戦だけでなく…「手に入らなかった」タイトルで横山武史が存在感

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川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 26日に東京競馬場で行われるジャパンC(G1)は、今秋最大の注目を集める決戦の舞台となる。

 天皇賞・秋(G1)を圧勝したイクイノックスと牝馬三冠を難なく達成したリバティアイランドの直接対決が実現。これに加えて昨年の牝馬二冠馬スターズオンアース、復活を期すドウデュースにタイトルホルダーも虎視眈々と天下取りを狙っている。昨年との連覇が懸かるヴェラアズール、大逃げが魅力の快速馬パンサラッサが参戦を表明したことも、頂上決戦を大いに盛り上げてくれるだろう。

 また、人気を分け合うと見られるイクイノックスのC.ルメール騎手とリバティアイランドの川田将雅騎手は、今年も熾烈なリーディングジョッキー争いをする関係だ。昨年は5位と調子を落としたルメール騎手を上回った川田騎手が悲願のリーディングジョッキー獲得に成功。川田将雅時代の到来を予感させる1年だったといえる。

 ただ、そんな川田騎手でも手に入らなかったタイトルがある。

 それが「MVJ」だ。MVJとは、JRA及び地方・海外の指定レースを対象とし、その年の勝利度数、勝率、獲得賞金、騎乗回数についてポイントが付与され、総合点の最も多い騎手に贈られる栄誉。2013年に新設された本タイトルの受賞者は、ここまで9年連続でリーディングジョッキーと一致していたのだが、昨年このタイトルを手にしたのは、川田騎手ではなく戸崎圭太騎手だった。

 こちらについては川田騎手も『netkeiba.com』に連載中のコラム『VOICE』の企画で戸崎騎手と対談した際、「一番じゃない自分を自分が認め切れない。誰かが僕の上にいることを僕が許せない」と話していたように、負けん気の強さを見せていたものの、MVJで戸崎騎手に後れを取った項目が「騎乗数」だったのは、今後も川田騎手の懸念材料として付きまとうかもしれない。

 というのも、川田騎手は騎乗馬を厳選して高いパフォーマンスを維持しているため、他の騎手に比して騎乗数で見劣ることは避けられないからだ。反対の見方をすれば、騎乗数の少ない中で勝利数トップだったのだから、この点に対する評価も必要である。

 では今年の成績についてはどうなのかにも触れておきたい。

 今年は先週末の開催終了時点で151勝を挙げているルメール騎手が1位で、139勝の川田騎手は2位。期間的に12月を含めて1ヶ月と少し残っているが、ルメール騎手はすでに昨年の川田騎手が挙げた143勝を超え、川田騎手も4勝差と好調ではある。

 このタイミングでの12勝差は厳しいかもしれないが、まだ逆転の可能性は残されているだろう。

「手に入らなかった」タイトルで横山武史騎手が存在感

 しかし、昨年戸崎騎手に奪われた「MVJ」のタイトルについては、少々状況が変わっていたのだ。

「一番じゃない自分を自分が認め切れない」川田将雅に新たな難敵?リーディング争いに苦戦だけでなく…「手に入らなかった」タイトルで横山武史が存在感の画像2
横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 各ポイントについての詳細は、JRAのホームページにて確認が可能なのだが、最新(2023年11月19日現在)の状況によると、1位は横山武史騎手で2位に松山弘平騎手がつけており、3位にルメール騎手で4位に川田騎手が続き、昨年受賞した戸崎騎手が5位。もしこのまま順位が変わらないようなら、仮にルメール騎手がリーディングを取り返したとしても、昨年の川田騎手と同じく「MVJ」のタイトルには、リーディングジョッキーではない他の騎手が選ばれる可能性も出てきた。

 やはり気になったのは、成績で抜けているルメール騎手と川田騎手の「騎乗数ポイント」が揃って「0ポイント」だったことだ。今更騎乗技術でどうこう言われる域にはない2人ではあるものの、リーディングと「MVJ」とのダブル受賞には、騎乗数を増やす必要がありそうだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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