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古豪ステラヴェローチェは「何故」復活できたのか。偽「初コンビ」酒井学の絶妙アシストと、完全復活の「スイッチ」を入れた陣営の決断

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古豪ステラヴェローチェは「何故」復活できたのか。偽「初コンビ」酒井学の絶妙アシストと、完全復活の「スイッチ」を入れた陣営の決断の画像1
ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 3日、阪神競馬場で行われた大阪城S(L)は、5番人気のステラヴェローチェ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)が勝利。2021年の神戸新聞杯(G2)以来、約2年半ぶりの勝利となった。

 皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)3着、菊花賞(G1)でも4着と2021年の牡馬クラシックをトップクラスで完走したステラヴェローチェは、かつて誰もがG1級と認める強豪だった。

 しかし、一昨年のドバイシーマクラシック(G1)後に脚部不安を発症……。約1年半にわたる長期休養を余儀なくされ、昨秋の10月の富士S(G2)で復帰も結果は7着。続く武蔵野S(G3)では、初ダートに苦戦して16着に大敗していた。

「もうステラヴェローチェは終わっているのかもしれない――」

 不退転の覚悟で挑んだ今回の大阪城Sは、未完の大器にとってもキャリアを左右する重要な一戦だったに違いない。だからこそ、復活の勝利を飾った際は多くのファンが祝福し「ステラヴェローチェ」がトレンド1位に。リステッド競走としては異例の盛り上がりだった。

「馬の頑張りも然ることながら、鞍上・酒井学騎手の好騎乗が光ったレースでした。

最後の直線を迎えて、逃げ粘るショウナンマグマを交わした際は、鞍上が『直線に向いてからフワッとしかけた』とコメントしている通り一瞬ソラを使いかけました。ただ、その辺りはさすが乗り慣れた酒井騎手。すぐに2着馬デビットバローズに標的を切り替えて馬体を併せると、最後までしっかりと伸びることができました。元々持っている能力はG1級だけに、この1勝は大きいと思いますね」(競馬記者)

「初コンビ」じゃなかった酒井学の絶妙アシスト

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酒井学騎手

 ちなみに酒井騎手とステラヴェローチェは実戦では今回が初コンビだったが、酒井騎手が須貝厩舎の調教を手伝っている関係で「以前から本馬に何度も騎乗している」という。長期休み明けだった富士Sの最終追い切りに騎乗したのも酒井騎手だったそうだ(レースはM.デムーロ騎手)。そういった意味では本馬の特徴をよく知るジョッキーだった。

 また、記者曰くステラヴェローチェが復活できた要因は「もう1つある」という。

「復帰してからの2走は乗り込みの量こそ豊富でしたが、脚元を気遣ってか、いずれも坂路が中心。この馬が本当によかった頃は坂路だけでなく、Cウッドで長めに乗られていました。

そんな中、須貝調教師も『脚元の心配がなくなって、(調教を)しっかりやれている』と話していましたが、この中間からCウッド追いを復活させており、この馬本来の動きが戻ってきました。馬体的にもまだ上積みが見込めそうですし、ここからどこまで復活するのか楽しみですね」(同)

「ハンデも(メンバー最重量の)58.5キロでしたし、やはり力がある馬。ここでは力が一枚上だったと思います」

 レース後、酒井騎手からそう評価されたステラヴェローチェ。すでに6歳を迎え、同世代の皐月賞馬エフフォーリアは風のようにターフを走り去り、菊花賞馬タイトルホルダーも昨年末についに引退した。そんな中での復活劇は、今なお現役を続けるダービー馬シャフリヤールにとっても励みになるに違いない。

 2022年のドバイシーマクラシックでは、勝ったシャフリヤールがG1・2勝目を飾り、敗れたステラヴェローチェは脚部不安を発症するなど明暗が大きく分かれた。あの時以来となる直接対決の実現へ、古豪6歳馬2頭の力走に注目したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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