七夕賞(G3)で絶対に買ってはいけない「地雷馬券」!? 人は何故「枠連7-7」を買い続けてしまうのか……衝撃の”大損”オッズがこちら
しかし、こと七夕賞の「枠連7-7」に関しては、そのセオリーが完全に崩壊している有様である。馬連と比較して低いどころではない。オッズ半分以下が大半という状況だ。上記はスペースの都合上あえて過去10年に留めたが、11年以上遡ってもやはり結果は同じようなものだった。
七夕賞の枠連7-7はオッズ上、完全に”地雷”というわけだ。
一体なぜ、七夕賞の枠連7-7が異様に売れるのか。述べるまでもないことだが、それは七夕が7月7日であることに尽きる。人は時として、いや、案外そういった理論に枠から外れた”迷信染みた馬券”を買うことが好きなのだ。
筆者の知り合いの御老人は競馬歴50年を数える大ベテランだが、近頃は老眼もひどくなったせいか「競馬など所詮は当て物」と”悟り”を開き、長年練り込んだ予想を放棄すると息子や娘、はたまた孫の誕生日馬券をひたすら買い続けている。そういった”無欲の馬券”が案外当たるのが競馬でもある。
他に今でも鮮明に覚えているのは、3年前のNHKマイルC(G1)だ。単勝1.9倍に推された10番ミッキーアイルが辛くも逃げ切ったレースだが、2着が17番人気の2番タガノブルグ、3着が12番人気の1番キングズオブザサンと馬券は荒れに荒れた。
まともな予想ではとても獲れるようなレースではないが、唖然とする筆者の隣で大はしゃぎしている友人。なんと馬券を取ったという。一体どうやって買ったのか問い詰めるところ……。
「『NHK』のマイルCなら”1チャンネル”と”2チャンネル”は抑えないとダメだろう」
これには開いた口が塞がらなかったが、大万馬券が当たる時は案外そんなものなのかもしれないと学んだ記憶がある。同じような理由で、七夕賞の枠連7-7も毎年のように異常な売れ方を見せているのだ。
だが悲しいかな……今年で53回を迎える七夕賞だが、過去に枠連7-7で決まったのは実は1986年に行われた第22回の1度しかない。仮に毎年枠連7-7を買い続けていると、昨年で30連敗となったが、だからこそ逆に今年はそろそろ当たりが来るかもしれない。
いずれにせよ「馬連」を買っておくことをオススメしたい。
(文=村上荒城)