ヒシアマゾンに、デュランダル…人は何故「追込馬」に惹かれるのか 〜ネクラ女医の競馬日記No.19〜

 

「なんだか知らないけど、こういう馬が好きなんだよな」というの、ありませんか?

 私はマイペースな追込馬を好きになりがちで、ラストの鋭い末脚にグッときます。この嗜癖はどこから来たのだろうと考えてみると、何事にもエンジンのかかるのが遅い自分自身に「それでもいい」と言ってもらえるような気がするからではないかと思います。

 オグリキャップ好きのおじさんも、オグリの逞しい馬生に苦労の多かった自身を重ねて、励まされるような気持ちがあったのではないでしょうか。

「この馬が気になる」「あの馬を応援したい」。

 そんな感情は、ファンの歩んできた人生や、それぞれが胸に抱くほろ苦い思いによって決まるのかもしれませんね。

 さて、最近はウシュバテソーロを応援中なのですが、先日のドバイワールドカップでも奮闘しましたね。連覇はなりませんでしたが、獲得賞金はついに日本馬の歴代トップとなりました(あのイクイノックスも超えて!)。齢7歳、人間でいえば40歳相当のウシュバテソーロ。彼のマイペースで力強い走りに、勇気をもらえるような気はしませんか。

さかた

英国在住の競馬好きアラサー女医。学生時代はWINS場内スタッフのアルバイトをしながら、ウオダス世代の火花散るレースに脳を焼かれた。好きな競馬場メシは「梅屋」のモツ煮込み。鉄火場であおるビールは人生の道標。

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