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【皐月賞】前走で失敗した武豊に「秘策」あり?エコロヴァルツは2枠3番、「ボクが長所を引き出せれば」「勝負になっていい」と虎視眈々
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14日、中山競馬場では牡馬クラシック第一冠目となる皐月賞(G1)が行われる。「最も速い馬が勝つ」といわれるこの舞台に紅一点のレガレイラを含む18頭が揃った。
1番人気が予想されるホープフルS(G1)の覇者レガレイラは5枠10番、川田将雅騎手がコンビを組むジャンタルマンタルは4枠8番、戸崎圭太騎手とジャスティンミラノのコンビは7枠13番に決まった。
前走の苦い経験が思い切った決断に繋がるか
そして武豊騎手が騎乗を予定しているエコロヴァルツ(牡3、栗東・牧浦充徳厩舎)は2枠3番。前走の共同通信杯(G3)は、芝1800mのレースで1000m通過が62秒7と超の付くスローペースに折り合いを欠いて5着に敗れた。
これには競馬界のレジェンドですら「懸念材料がモロに出た感じです」と悔やんだ通り、道中で行きたがったこともあり、最後の直線を迎える前に消耗してしまった。
前走は6枠6番からのスタートだったが皐月賞は内枠。既に武豊騎手の頭の中でも様々なシミュレーションが行われているかもしれないが、イメージに近いのは一度後ろに下げてから外を回す競馬かもしれない。
こういった競馬は武豊騎手も得意にしており、先週の桜花賞で騎乗したスウィープフィートも道中で最後方まで下げる大胆な競馬を見せた。元々、皐月賞で騎乗した際に後ろからの競馬を試みることが珍しくない騎手だけに、有力な選択肢の候補といえるだろう。
「ヒントになりそうなのは昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)でしょうか。このときは隣の馬に何度もぶつけられてズルズルと後退。武豊騎手は慌てずに脚を溜め、最終コーナーで最後方の位置から一気に末脚を伸ばしました。桜花賞でも再現VTRのようなレース運びで善戦しましたから、いいイメージが残っていると思います。
それに2枠3番を引いたことでも迷いがなくなった可能性が高いですね。すぐ隣に前進気勢の強いメイショウタバルが入りましたし、先行争いに巻き込まれたくはないでしょう。朝日杯FSはアクシデントによる誤算の結果でしたが、このレースで切れる脚を使えることが分かったのは好材料です」(競馬記者)
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武豊騎手はゲートが開いてから乗り方を考えるタイプだけに、実際のところはわからないものの、記者の話もそれなりに合点がいく。ドウデュースに騎乗した2022年の皐月賞は後ろからの競馬が結果的に仇となったが、今年は前走で逃げた馬が4頭いるため、それなりにペースは速くなりそうな雰囲気もある。
はたしてレジェンドの選択はいかに……。配当的な妙味にも期待できそうなだけに、買い目に入れておきたい1頭だ。
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