
ジャンタルマンタル、NHKマイルC(G1)大本命に急浮上!? 川田将雅「素晴らしいレース」もう1頭の有力お手馬「鞍上未定」の裏事情

3着も改めて強さを見せつけた、2歳王者のジャンタルマンタル
14日、中山競馬場で行われた皐月賞(G1、芝2000m)は、2番人気のジャスティンミラノが優勝。2月の共同通信杯(G3)に続く連勝で、無敗のままクラシックの主役に躍り出た。
逃げるメイショウタバルが記録した1000m通過57.5秒は、今年で84回を迎えた皐月賞の中でも最速。同馬が最下位、2番手追走のシリウスコルトが14着に大敗していることからも、今年は歴史に残る激流だったと言えるだろう。
そんな流れの中、勝ち馬に勝るとも劣らない強さを改めて示したのが、2歳王者のジャンタルマンタル(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)ではないだろうか。
先行勢にとって致命的な流れを5番手から抜け出したジャスティンミラノは、現時点で一枚上の存在だ。中団から競馬したコスモキュランダとクビ差という着差以上に強く、続く日本ダービー(G1)では抜けた1番人気になってもおかしくない。
だがジャンタルマンタルは、そんなジャスティンミラノより、さらに前の3番手からのレース。3着に敗れたものの早めに先頭に立つ積極策で、残り100mまでは「この馬が今年の皐月賞馬」と誰もが思うほどの力走だった。
これには主戦の川田将雅騎手も「全力でトライして素晴らしいレースをしてくれたと思います」と手放しで絶賛している。
「川田騎手も『最後の1ハロンは完全に止まった』と振り返っていましたが、G1ならではの勝ちに行く競馬は『さすが現リーディングジョッキー』の一言。もともと2000mの距離が懸念されていたジャンタルマンタルですが、朝日杯フューチュリティS(G1、芝1600m)を勝った2歳王者の貫禄は十分に示したと思います。
ただ、このままさらに距離が2400mに延びる日本ダービーに進むのは、さすがに厳しい気がします。次走はまだ発表されていませんが、やはり5月5日のNHKマイルC(G1、芝1600m)に進むのが妥当でしょう。もし出走するなら、今日の走りを見る限り大本命に推されるのは確実でしょう。それくらい強烈なパフォーマンスだったと思います」(競馬記者)
川田騎手 もう1頭の有力お手馬「鞍上未定」の裏事情

気になるジャンタルマンタルの次走について、管理する高野調教師は「馬の経過を見て、NHKマイルCか、日本ダービーか相談します」と選択肢を残している。
「主戦の川田騎手には、シンザン記念(G3)を勝ったノーブルロジャーというお手馬もいます。順当なら川田騎手とのコンビ継続でNHKマイルCが想定されますが、どうやら現時点では出走を予定しているものの『鞍上は未定』とのこと。
陣営は『来週には決まる』と話していますが、これはやはりジャンタルマンタルとの兼ね合いでしょう。川田騎手がどの馬に騎乗するのかは、NHKマイルCの大きなポイントの1つになりそうです」(別の記者)
今年のNHKマイルCにはノーブルロジャーの他にも、トライアルのニュージーランドT(G2)を制したエコロブルームや、アーリントンC(G3)を勝ったディスペランツァら王道路線組に加えて、桜花賞(G1)で2着した2歳女王アスコリピチェーノも参戦予定と好メンバーが想定されている。
だが、ここに皐月賞で改めて強さを示した2歳王者が加われば、形成は一気に変わってくるだろう。ジャンタルマンタルの動向に、さらなる注目が集まりそうだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA阪急杯(G3)川田将雅ブチギレ怒声「ユーイチ!!」から1年……ダノンファンタジーVSレシステンシアは「鞍上」因縁対決?
- JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA NHKマイルC(G1)幸英明「北村友一のことが頭から離れない」騎乗馬ルークズネストを巡る「複雑な背景」とは
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
関連記事
【福島牝馬S(G3)展望】今年「50戦0勝」騎手が本命馬に騎乗!? リバティアイランドに迫った実力を示せるか
【マイラーズC(G2)展望】「G1級」ソウルラッシュVS「G1馬」セリフォスが7度目対決!中山巧者の「アノ馬」もそろそろ関西で勝ってええやん?
【フローラS(G2)展望】G1馬の姉譲りの切れ味アドマイヤベルが不動の主役か。「2戦2勝」クリスマスパレードはオークス向き
古川奈穂「重賞チャンス」3歳快速馬で圧巻の逃走V! 「最後も余裕がありました」矢作芳人厩舎「30.5%→21.8%」でも進む“親離れ”?
アーモンドアイの近親が「豪脚一閃」でデビュー戦快勝! この血統でも「単勝万馬券」の超人気薄、「レース前に気づけていれば」の声も