【函館記念(G3)展望】武豊ステイインシアトルとサトノアレスに要注目。重賞でも2歳王者の貫禄をみせられるか!?
16日(日)に函館競馬場で行われる函館記念(G3)。サマー2000シリーズの第2戦となるこのレースに、昨年の2歳王者であるサトノアレス(牡3、美浦・藤沢厩舎)が出走を予定している。春のクラシックも期待されていた逸材が、今後に向けてどのようなレースを見せてくれるのだろうか。
前走の巴賞(OP)は約2か月ぶりのレースとなったが、好位追走から抜け出すと直線でも粘りをみせて、朝日杯フューチュリティS(G1)以来となる勝利を古馬相手にもぎ取った。スプリングS(G2)、皐月賞(G1)で敗れたあとに無理せず休養を取ったこと、G1馬でありながら斤量が54㎏と恵まれたことが好走の要因だったのだろう。低迷していた春の2戦からの立て直しを感じさせてくれるには十分な内容で、調子は戻ってきたようだ。今回も54kgの想定となっているが、相手関係が強化される中でどこまでその真価を発揮できるだろうか。また、ここまでのキャリアで唯一大敗した皐月賞(G1)と同じ2000mという距離がどうなのかも気になるところではある。秋にどの舞台を目指すのかの指標となる重要なレースで、王者としての風格を見せることができるのか注目したい。
そのサトノアレスに巴賞(OP)でクビ差まで詰め寄ったアングライフェン(牡5、栗東・安田厩舎)が逆転を狙う。初めての函館競馬場でのレースであったが、苦戦が続くOPクラスのレースで最高着順となる2着。例年の函館記念(G3)は巴賞(OP)からのローテーションの出走馬が好成績を残しているので、重賞成績がイマイチのこの馬にもチャンスはあるはず。前走ではもう少し距離があれば差し切る事ができていたかもしれなかっただけに、1ハロンの距離延長を活かすことができれば勝ちも狙える。ここから実績を積み重ねて今後への足掛かりにしたいところ。
巴賞(OP)組以外の出走予定馬にも楽しみなメンバーが多数。