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【鳴尾記念(G3)展望】ロードデルレイ、大阪杯(G1)除外の鬱憤晴らしへ再始動!川田将雅とコンビ継続でここは通過点?

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京都競馬場 撮影:Ruriko.I
京都競馬場 撮影:Ruriko.I

宝塚記念(G1)の前哨戦に実力馬が集結

 6月1日、宝塚記念(G1)の前哨戦となる鳴尾記念(G3)が京都競馬場の芝2000mで行われる。距離は1ハロン短いが、3週間後の大舞台を見据えて多くの実力馬が出走を予定している。

 しかし、今年の大本命馬は5か月後の天皇賞・秋(G1)が最大目標となりそう。その馬とは、ここまで6戦5勝の戦績を誇るロードデルレイ(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 ロード軍団のエース格でもあるロードカナロア産駒がキャリア唯一の敗戦を喫したのは、昨年9月の神戸新聞杯(G2)だった。サトノグランツやファントムシーフといった春のクラシック組に交じって3連勝中の無敗馬として臨んだが、結果は0秒1差の4着。ただ世代上位の実力を示すには十分の内容だった。

 その後はやや間隔を空けながらウェルカムS(3勝クラス)と白富士S(L)を連勝。3月末の大阪杯(G1)に登録していたが無念の除外となり、目前で春の大目標への出走を逃してしまった。

 その後は香港のクイーンエリザベス2世C(G1)に選出されるもこれを辞退。一度立て直して鳴尾記念を目標に調整されてきた。

 ここを勝って宝塚記念に向かう可能性もゼロではないが、10月に行われる天皇賞・秋を目指すことになるはず。大阪杯の二の舞を避けるためにも賞金加算は絶対だ。川田将雅騎手とのコンビ継続でここは通過点となるか。

ボッケリーニ 撮影:Ruriko.I
ボッケリーニ 撮影:Ruriko.I

 実績でロードデルレイを上回る馬も多数出走を予定している。その筆頭格がボッケリーニ(牡8歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 自身3つ目の重賞タイトルを獲得したのがちょうど1年前の当レース。その後は宝塚記念で7着に敗れたものの、秋は京都大賞典(G2)とチャレンジC(G3)で連続2着と善戦を重ねた。

 今年初戦のアメリカジョッキークラブC(G2)でも2着に入ったが、1番人気に支持された続く日経賞(G2)はまさかの5着。最後の直線でいったんは先頭に立ったが、ゴール前の急坂で失速してしまった。

 今回は浜中俊騎手からJ.モレイラ騎手に乗り替わり。モレイラ騎手が前回手綱を取った昨年末のチャレンジCでは、のちの大阪杯覇者ベラジオオペラの2着に好走したが、後方からの競馬を強いられ、直線でもなかなか進路が開かない不完全燃焼にも見える騎乗だった。その時のリベンジを果たしたいところだ。

ヨーホーレイク 撮影:Ruriko.I
ヨーホーレイク 撮影:Ruriko.I

 ヨーホーレイク(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)は、2歳暮れのホープフルS(G1)でダノンザキッドの3着に入るなど、早い時期から高い素質を垣間見せていた。

 3歳春の皐月賞(G1)で5着、日本ダービー(G1)で7着とクラシックでも存在感を見せ、4歳初戦の日経新春杯(G2)を勝利。しかしこれからという時に屈腱炎を発症し、長期休養に入ることになった。

 2年2か月の休養を経て復帰したのが今年3月の金鯱賞(G2)。ブランクが嫌われて6番人気に留まったが、先行策を取って3着に好走。ファンを驚かせた。

 ひと叩きされ迎えた前走の新潟大賞典(G3)は、一転して中団に控える競馬を見せると3着に入った。59kgの酷量を背負っていたことを鑑みれば、上々の内容だったといえるだろう。

 今回は鞍上を皐月賞以来2度目となる岩田望来騎手にスイッチ。少なくとも2着を確保し、賞金加算をしておきたいところだ。


 エスコーラ(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)もまた、屈腱炎による長期休養を強いられた素質馬の1頭だ。

 兄姉にサリオスやサラキアがいる良血で、4歳夏にオープン入りを果たしたが、屈腱炎で1年4か月に及ぶ長期休養を経験。復帰戦は昨年12月のリゲルS(L)で、ファンはエスコーラを2番人気に支持したが、3着に敗れ連勝は4で止まってしまった。

 そして迎えた休み明け2戦目の洛陽S(L)は1番人気に支持されたが、二走ボケもあったか、末脚不発で7着に敗れた。前走後は一息入れて立て直し。重賞初挑戦とはなるが、上位進出のチャンスは十分あるだろう。


 ヨーホーレイク、エスコーラらと同世代のディープモンスター(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)も虎視眈々と重賞初Vを狙う。

 この馬は3歳時に牡馬クラシックを皆勤。秋の菊花賞(G1)5着という実績もある。古馬になってからはオープン特別を2勝したが、重賞は昨年の金鯱賞5着が目立つ程度だ。

 昨秋のアンドロメダS(L)を勝利し、2月の小倉大賞典(G3)を目標に調整されていたが、右前肢ハ行で出走取消。今回は半年ぶりの実戦となるが、休み明けを苦にしないタイプだけにいきなりの激走があっても驚けない。


 この他には、前走・マイラーズC(G2)でソウルラッシュ、セリフォスに次ぐ3着に食い込んだニホンピロキーフ(牡4歳、栗東・大橋勇樹厩舎)、近4走は2桁着順と低迷しているが、転厩初戦で変わり身を見せたいカラテ(牡8歳、栗東・音無秀孝厩舎)、2走前の京都記念(G2)で3着に好走したバビット(牡7歳、栗東・浜田多実雄厩舎)などが出走を予定している。

 秋に向けてロードデルレイは賞金を加算できるのか。それが最大の焦点となりそうな今年の鳴尾記念。発走は6月1日、15時35分を予定している。

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