ロードカナロア×トゥザヴィクトリー「トゥザフロンティア」が今週デビュー! 一族の「悲願」を託されたその素質は?
種牡馬1年目ながらすでに産駒が4勝をあげているロードカナロア。現役時代に国内外合わせてG1を6勝して、「世界のスプリント王」と呼ばれたその能力は、産駒たちへと受け継がれているようだ。
そして今週末、また1頭ロードカナロア産駒の期待馬がデビューする。それがトゥザフロンティア(牡2歳、栗東/池江泰寿厩舎)だ。
同馬の母はエリザベス女王杯(G1)などを制したトゥザヴィクトリー。半兄には重賞5勝をあげたトゥザグローリー、皐月賞、有馬記念(ともにG1)で惜しくも2着となったトゥザワールドらがいる。
母や兄、さらには父をも超える活躍が期待されるトゥザフロンティアは、22日(土)に中京競馬場で開催される新馬戦(芝・1600m)でデビュー予定。2週前追い切りでは新馬のスヴァルナ、3歳500万スプマンテと3頭で併せ馬を行い、不良の馬場ながら1馬身先着したという。「スポニチ」の取材を受けた池江調教師は「バランスがいい体つき。父がロードカナロアだが、母親が濃く出ている」と仕上がりに目を細めたそうだ。騎乗するのは主に香港で活躍するD・ホワイト騎手が予定されている。
「トゥザヴィクトリーは、今年の中山牝馬S(G3)を制したトーセンビクトリーも輩出している名牝。昨年デビューしたトゥザクラウンまではキングカメハメハを種付けられることが多く、結果を残していました。トゥザフロンティアから父馬をロードカナロアへ変更したわけですが、これが吉と出るか凶と出るかが注目されています」(記者)