永島まなみ、川田将雅の1、2着馬を凌ぐ将来性!?「馬っぷり抜けてた」元JRA安藤勝己氏が高評価を与えた新星ホールネス

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 デビュー4年目の永島まなみ騎手が初重賞制覇を成し遂げた今年のマーメイドS(G3)。アリスヴェリテとのコンビで1000m通過58秒3の大逃げを打ち、そのまま後続に2馬身差をつけて押し切った。

「馬が最後まで頑張ってくれましたし、馬が助けてくれました」と、パートナーに感謝の言葉を送った永島騎手。コンビ継続となれば、今後もこの路線を賑わす存在となりそうだ。

 1番人気に推されたエーデルブルーメは、最後の直線で差を詰めるも2着まで。レース後には騎乗していた川田将雅騎手も「勝った人馬を褒めるしかありません」と、素直に負けを認めるしかなかった。

 そんな中、エーデルブルーメからクビ差の3着に入る力走を見せたのが、6番人気のホールネス(牝4歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

3連勝で格上挑戦してきた「新星」

 アイルランド生まれの同馬は、フランスの二冠馬ロペデヴェガの産駒。体質の問題でデビュー戦は3歳4月と遅くなり、また11番人気の低評価だったが、いきなり2着に好走。折り返しの未勝利をすぐに勝ち上がると、そこから3連勝を達成。まだ3勝クラスの身ながら、マーメイドSに格上挑戦してきた新星である。

 ただ、キャリアはここまで4戦しかなかった上、今回は約3ヶ月の休み明け。しかも同じ3勝クラスのアリスヴェリテ、マリネロがハンデ50キロ、インザオベーションが51キロだったことに対し、ホールネスは52キロのハンデが課せられていた。

ホールネスの主戦・西塚洸二騎手 撮影:Ruriko.I

 16頭で争われたレースでホールネスと主戦の西塚洸二騎手は、中団やや後ろを追走。やや手綱を追っつけるシーンも見られたが、最後の直線は外からじわじわ脚を伸ばすと、上がり3ハロン3位タイの末脚で3着に食い込んだ。

 重賞初挑戦で初勝利とはならなかったものの、ラヴェルやエリカヴィータ、コスタボニータ、ミッキーゴージャスといった重賞ウイナーや、G1でも好走経験を持つピンハイなどにはしっかりと先着を果たした。

 格上挑戦でこれだけのパフォーマンスを見せたホールネスにはレース後、元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のXで「ホールネスは馬っぷり抜けてた。将来性はこれやね」と、1、2着馬を凌ぐような高評価を与えている。

 西塚騎手はレース後「位置取りや乗り方が上手くいかず、申し訳なかった」と話すなど、自身の騎乗にはあまり納得がいかなかったようだ。それでも「馬は力があります。ポテンシャルの高さを見せてくれました」と、重賞でも通用する走りを見せたパートナーをねぎらっている。

 今回は勝利こそ逃したホールネスだが、秋の最強女王決定戦・エリザベス女王杯(G1)と同じ2200mではすでに2勝を挙げている。安藤氏も評価していたように、そう遠くない内に牝馬路線の主役級に躍り出てもおかしくなさそうな素材だ。

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