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17年前の武豊が最後…宝塚記念「鉄の掟」C.ルメール×ジャスティンパレスは買うな? ゴールドシップの「120億円事件」など悲惨すぎるジンクス

ジャスティンパレス
宝塚記念で有力視されるジャスティンパレス 撮影:Ruriko.I

宝塚記念は「騎手」の連覇がないだけでなく…

2023年 不参戦
2022年 競走除外
2021年 不参戦
2020年 5番人気17着
2019年 不参戦
2018年 2番人気8着
2017年 不参戦
2016年 11番人気7着
2015年 1番人気15着
2014年 不参戦

 思わず目を覆いたくなるような成績だ。何を隠そう、宝塚記念(G1)における「前年勝利騎手」の成績である。馬の方はクロノジェネシスやゴールドシップが連覇を達成しているものの、宝塚記念にグレード制が導入された1984年以降、騎手の連覇は皆無……。

 それどころか近10年、横山和生騎手、C.ルメール騎手、北村友一騎手、D.レーン騎手、和田竜二騎手、M.デムーロ騎手、蛯名正義騎手(現調教師)、川田将雅騎手、横山典弘騎手、内田博幸騎手らが連覇という名誉を背負って宝塚記念を迎えたわけだが、いずれも馬券にさえ絡むこともできない悲惨な結果に終わっている。

 ファンの記憶に最も残っているのは、やはり2015年だろう。前走の天皇賞・春(G1)を勝利し、単勝1.9倍という圧倒的な大本命に推されたゴールドシップと横山典弘騎手だったが、スタートでまさかの大出遅れ。約120億円と言われるゴールドシップ絡みの馬券が、わずかコンマ数秒で“紙クズ”と化してしまった。

 他にも2番人気に推された2018年のキセキとデムーロ騎手が8着、5番人気だった2020年のグローリーヴェイズとレーン騎手が17着に大敗するなど、11番人気ながら7着だった2016年のラストインパクトと川田騎手の健闘を称えたくなる有様だ。

 また、これならまだマシに見える「不参戦」組も、前年勝利騎手なのに騎乗できなかっただけでなく、例えばクロノジェネシスと前年勝利した北村友騎手が落馬負傷で主戦降板となってしまうなど、悲しいエピソードもある。元主戦の内田騎手も同年のジャパンC(G1)を最後に主戦降板、ゴールドシップの連覇を複雑な心境で見守っていたに違いない。

 ちなみに「前年勝利騎手」が翌年の宝塚記念で馬券に絡んだのは、17年前の2007年武豊騎手(ディープインパクト1着→ポップロック3着)が最後である。

絶好調C.ルメール VS 宝塚記念「鉄の掟」

C.ルメール騎手
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

「前年の優勝騎手は買うな――」

 まさに宝塚記念における「鉄の掟」と言わざるを得ないが、今年の該当はジャスティンパレスに騎乗するルメール騎手だ。

 昨年、ルメール騎手はイクイノックスとのコンビで宝塚記念を勝利。ジャスティンパレスとは天皇賞・春制覇を含む4戦4勝の好相性で、ドウデュースに続く2番人気に予想しているメディアも少なくない。

 今年は3月にドバイで落馬負傷したものの、復帰戦となったNHKマイルC(G1)で2着、ヴィクトリアマイル(G1)で2着、そしてオークス(G1)で1着、さらに11戦連続連対のJRA記録を叩き出すなど負傷の影響をまったく感じさせないルメール騎手。

 果たして現役最強ジョッキーは、宝塚記念のジンクスを吹き飛ばすことができるか。“記録男”の挑戦は今年のグランプリの見所の1つになりそうだ。

GJ 編集部

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