名門の「結晶的」配合馬が武豊とデビュー! 調教師も騎手時代「G1初優勝」の縁…スピード自慢の父に初白星プレゼントへ

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 今月からスタートしている2歳新馬戦。新種牡馬の中ではナダルがここまで3勝と、実に快調な滑り出しを決めた。

 またシスキンにサートゥルナーリア、モズアスコットといった期待の新種牡馬たちも、順調にJRA初白星を挙げていっている。

 そんな中、産駒がまだ初勝利を決められていないのがタワーオブロンドンである。

 同馬は現役時代、名門・藤沢和雄厩舎に所属していた名スプリンター。早い時期から重賞を複数勝利するなど頭角を現していたが、2019年のスプリンターズS(G1)を優勝するなど短距離戦線で活躍し種牡馬入りを果たした。

 そんなスピード自慢だったタワーオブロンドンの産駒は、ここまで勝利こそ挙げられていないものの、5戦して2着3回と決して成績が悪いわけではない。同期に後れを取っているとはいえ、そう遠くないうちに白星を掴み取るだろう。

武豊騎手とのコンビでデビュー予定のラパンチュール

ラパンチュールに騎乗予定の武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 特に、今週土曜の函館・芝1200mで武豊騎手とともにデビューを予定しているラパンチュール(牝2歳、美浦・蛯名正義厩舎)は、初勝利が期待できる1頭だ。

 最終追い切りでは併せ馬で同じ2歳馬を1馬身追走し、2馬身先着。跨ったレジェンドも軽快な動きを見せたパートナーに「性格が素直な馬。動きも悪くない」と上々の評価だ。武豊騎手と蛯名師の同期タッグは、新馬戦で3着内率66.6%というハイアベレージを誇っている。

「ラパンチュールは父タワーオブロンドンだけでなく、母父スピルバーグも藤沢和厩舎の管理馬ですね。スピルバーグは現役時代に天皇賞・秋(G1)を優勝。ブルードメアとしてはまだ白星を挙げられていません。

本馬を管理する蛯名師はジョッキー時代の1996年、藤沢和厩舎のバブルガムフェローで天皇賞・秋を勝利しG1初制覇。武豊騎手もダンスインザムードで桜花賞(G1)を勝つなど、藤沢和師が手掛けた有力馬に数多く騎乗してきました。

そんな2人が一昨年2月をもって定年となった名門の結晶的な配合馬といえるラパンチュールで白星を挙げられるかどうか注目です」(競馬記者)

 ちなみに武豊騎手は、ラパンチュールの母キャッツアイにも騎乗した経験がある。母は2022年に本馬を出産する際、残念ながら5歳という若さでこの世を去った。

 そのため、ラパンチュールは母の初仔にして最後の産駒となる。父に初白星をもたらすと同時に、ゆくゆくは牝馬路線で活躍する1頭となれるかどうか注目したい。

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