武豊×キーファーズの凱旋門賞制覇の夢やいかに!良血・プリュスが未勝利突破を飾った兄に続いていよいよ新馬デビュー!
「武豊騎手と凱旋門賞へ」という夢を叶えるべく、また1頭の良血馬が、22日の中京新馬戦でターフに姿を現す。
今年のセレクトセールの目玉のひとつだったシルバーステートの全弟・シルヴァースカヤの2016(落札額2億6000万円)を筆頭に、1歳と当歳合わせて3頭の馬を落札したキーファーズ。代表の松島正昭氏の口からたびたび語られる壮大な目標はまだ未達成だが、毎年デビューする馬たちの中に「当たり」がいれば、その夢が現実となる日もくるかもしれない。
今週末にデビューを控えたプリュス(牝2、栗東・松永幹夫厩舎)も、夢を託された良血馬のうちの1頭だ。
母のサラフィナは2010年の仏オークスをJRA移籍前だったルメール騎手とともに制した名牝。同年の凱旋門賞でも2番人気に支持されてワークフォースの3着に入線し、欧州最優秀3歳牝馬に選出された。4歳になった2011年にもサンクルー大賞典で一流牡馬を退けて勝利すると、凱旋門賞の前哨戦となるフォワ賞も連勝し、1番人気で本番を迎えた。
しかし、残念ながらデインドリームの7着に敗退。翌年の凱旋門賞を待たずに引退が決定し、その後は同馬を見初めた社台グループのトップ・吉田照哉氏が購入。ディープインパクトとの交配を目的として日本で繁殖入りとなった。つまり、プリュスはキーファーズと武豊騎手の夢だけではなく、2度に渡って凱旋門賞制覇を阻まれた母の悲願も背負っていることになる。
実はキーファーズにとってサラフィナの仔を手に入れるのは今回が2度目。2015年のセレクトセールにて1億6000万円の超高額で落札され話題となった初仔のジェニアル(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)も所有しており、松永幹夫厩舎でデビュー、主戦が武豊騎手という点まで同じである。