川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
1ヶ月の夏休みを取っていたC.ルメール騎手の復帰が、大きな注目を集めた先週末の新潟開催。初日の土曜新潟で3勝2着1回、翌日の日曜札幌でも2勝2着4回と存在感を見せた。5勝を加算したことにより、自身が不在の間にトップに立った川田将雅騎手からリーディングを奪還したように、リフレッシュ効果も十分に見られたようだ。
また、今年の夏はルメール騎手以外にも休養を取る騎手もいた。最近では津村明秀騎手が「以前骨折した際に入れた鎖骨のプレートを抜く手術」で離脱し、菅原明良騎手は「再発の可能性がある急性虫垂炎の手術」というもの。JRA現役最年長の柴田善臣騎手も「ちょっと体もきつくなってきたのでリハビリ期間を設ける」ために休養を取っている。
騎手という職業は、ほぼ年中無休に近い状況で稼働するため、明確な「夏休み」が存在しないことも事実。大きなレースのない夏競馬の時期に思い切って休むケースは、今後も増えていくのではないか。
復帰早々に川田騎手がブチ切れた理由
そして、川田騎手もルメール騎手と同じく開幕週の新潟で騎乗を再開。こちらは蓄積していた神経痛の治療を目的に、2週間の休養で身体のメンテナンスに専念していた。土日の新潟で計11鞍に騎乗して1勝に終わったが、土曜新潟メインの関越S(OP)を勝利したように、騎乗馬の能力はしっかりと出し切ったレースも多かったことはさすがだった。
現場にいた記者からは「レースの騎乗を見ていて何の違和感もなかったです。1勝でしたが枠順や馬場状態に騎乗馬の質もあったので悲観するほどではないでしょう」と評する声もあり、完全復活はそう遠くなさそうな雰囲気である。
その一方で、川田騎手らしい一件もあったという。
「土曜の1Rから騎乗した川田騎手ですが、レースを終えて上がってくるなり、検量室前で写真や動画を撮っている新聞記者に怒りを露わにしていました。すぐにJRAの職員や新聞記者に忠告をして、瞬く間に各メディアに通達がありました。
最近は自社のYouTubeチャンネルや個人のSNSで、動画などをアップして収益や承認欲求を満たすケースも増えており、撮影のために検量室まで降りてきて馬の前に立って職務の邪魔になっている人も見受けられます。
ある意味で“職権濫用のルール違反”みたいなものですよね。川田騎手が声を上げたことで今後はそういった行為が禁止されるかもしれません。人馬共に暑い中を走り切った後に写真や動画を撮られるのはストレスでしょうし、そういった人の動きや写真の音などが事故の元になる可能性もあります」(競馬記者)
本来は関係者への取材を目的とした人しか入れない場所のはずだが、最近は何をしているか分からないような人が増えていたこともあり、それが気になっていた川田騎手が注意したということだろう。
立場的に学級委員のような立ち位置にある川田騎手だが、当の本人からすれば「なぜ言わないのだろうか」といったところかもしれない。ハッキリとモノを言う姿勢は、今後も他の騎手にいいお手本となりそうだ。