鮫島克駿「本当に強かった」横山武史「勝った馬が強過ぎ」の大絶賛!快速牝馬が圧巻デビュー勝ち…兄はG1で「153万馬券」演出
素質馬が続々とデビューしている夏競馬だが、先週末の土曜札幌・5Rメイクデビュー札幌を勝ち上がったカワキタマナレア(牝2、栗東・杉山佳明厩舎)は、次走も大いに注目しておきたい1頭だ。
出走馬は9頭と多くはなかったものの、芝1200m(良)のレースを1分9秒0の好時計で勝利。他馬を寄せ付けない圧倒的な強さは、重賞級の素質を感じられる走りだった。
スタートで行き脚がつかず、道中は中団から追走したが、勝負どころの3~4コーナーにかけて徐々に進出する。最後の直線に入ってエンジンがかかるとグイッと加速。懸命に鞭の入るライバルたちを置き去りにして突き抜けた。
ゴール前で流す余裕もありながら、2着カウンターセブンに3馬身半の差をつける圧勝でデビュー戦をモノにした。
鮫島克駿騎手も横山武史騎手も驚く圧巻のデビュー勝ち
これにはデビュー戦の手綱を取った鮫島克駿騎手も好感触を掴んだ様子。「思うようなレースを初戦からしてくれました。本当に強かったです」とパートナーの走りに驚きを隠せなかったようだ。
「前半は置かれるところもありましたが、ゴーサインが出てから危なげのないレースぶりで楽勝してしまいましたね。芝でスピードを見せつけましたが、ヘニーヒューズ産駒で血統的にダートもこなせそう。
課題があるとすれば406キロの小柄な体でしょうか。まだ2歳夏ということもあり、ここからどこまで馬体を増やせるかどうかがポイントですね。完成度の高そうな馬だけに成長力を問われそうな雰囲気です」(競馬記者)
また、カワキタマナレアの強さに脱帽したのは、鮫島駿騎手だけではなく2着に敗れたカウンターセブンに騎乗していた横山武史騎手も同じ。3着馬は4馬身離しており、悪くない内容だったのだが、「勝った馬が強過ぎました」と振り返っていたように、今日のところは相手が悪かったということだろう。
芝1200m戦を楽勝しただけに、距離はもう少し延びても対応できそうな雰囲気。このまま順調に進めば、秋の短距離重賞で楽しみな存在となりそうだ。半兄カワキタレブリー(牡5、父ドレフォン)は2022年のNHKマイルC(G1)を最低人気で3着に食い込み、3連単153万馬券の大波乱を演出した。
もしかしたら妹も兄と同じく、来春のNHKマイルCに出走している未来があるかもしれない。