「真相は藪の中」謎の多い角田大河の逝去…未来ある若者が不可解な行為、ネットでは「同乗者」を特定する動きも?
JRAは10日、角田大河騎手の逝去を発表。同騎手は1日夜、函館競馬場の馬場内に自らが運転する自動車で侵入し、芝コースを損傷させた事実が判明したとして、3日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分が下されていた。
勿論、この前代未聞の行為は許されることではないが、その後は角田河騎手と連絡が取れないまま行方不明となっていたため、安否を心配する関係者やファンも多かった。頼みのJRAからもこれといった情報の発表は無く、ネットやSNSでは一部の関係者や“自称関係者”による憶測での発信もあり、事件発覚後の誹謗中傷についても賛否両論が沸き起こる状況となっていた。
真相は藪の中でも求められるネットリテラシー
しかし、JRAの発表によって最悪の事態となっていたことも判明。騎手会長を務める武豊騎手、親交のあった川田将雅騎手や今村聖奈騎手から追悼のコメントも出された。親族である父の角田晃一調教師、兄の大和騎手の心境を考えれば、未来ある若者の突然の死は関係者やファンにとっても、あまりにもショッキングな出来事だった。
その一方で最低限の情報しか表に出回っていないこともあり、次なる問題が出てきているともいう。
「詳細に関して報じるメディアやマスコミはほぼなく、JRAや遺族からも控える意向とのことで幕引きが図られていますが、まさに真相は藪の中といった感じです。ただ角田河騎手の運転する車に同乗者がいたという情報は出ており、ネットやSNSでは同乗者を特定する動きもあるようです。
車でコースに侵入したことについても、この行為を悔いての死亡だったのか、それ以前にもっと深刻な要因があった結果、行為に及んだのかも不明。本人が亡くなってしまった以上、事件の経緯を最も知る人物は同乗者となるかもしれないため、競馬ファンや野次馬も特定したいのでしょうし、本人からの説明が欲しいのでしょう」(競馬記者)
また、コースを走っている車に同乗者の影も映っていたため、それがどこの誰だったのかという疑問は湧く。関係者の証言や写真から角田河騎手ひとりではなかったことが明白な以上、JRAはもう一歩踏み込んだ説明を求められてもやむを得ないだろう。
「同乗者自身も周囲の助言などで黙秘しているかもしれませんが、ネットで犯人探しのように人物が推測されていることは分かっているでしょう。もしかしたら自分の言葉で説明したいと思っていても口止めされている可能性もありそうです。
ただそういったプレッシャーは今後も本人を苦しめますし、実際は無関係の人まで同乗者の候補として名前を挙げられている訳ですから、濡れ衣を着せられる彼らにとっても迷惑な話です。競馬ファンからずっと疑いの目で見られていることは不憫でなりません」(同)
また、ネットリテラシーを求められる話ながら、この件を採り上げることで再生回数や注目を集めようとする者もいる。彼らからしてみれば、JRAが“隠蔽”したことで需要が増えるため、事実を全て公表しなかったJRAの対応を歓迎しているはずだ。
ただ、同乗者を把握している関係者もいるはずだ。JRAや遺族の意向で沈黙をしているものの、JRAの公式発表を待たずに我先に注目を集めようとしたと思われても不思議ではない元競馬関係者もいた。もし彼らの口から同乗者の名前が漏れるようなことがあるなら、新たな火種となっても不思議ではない。
そういった事態を避けるためにも、JRAは先手を打って何かしらの対応をした方がいいかもしれない。