「いい決め手を持っている」末脚一閃でオープン入りの牝馬に「武豊専用機」の声!

ドナベティに騎乗した武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 先月31日、札幌競馬場の10Rに行われたアジア競馬連盟トロフィー(3勝クラス)は、武豊騎手の5番人気ドナベティ(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が直線差し切って優勝した。

ドナベティが末脚一閃でオープン入り!

 芝1500m、14頭のレース。武豊騎手とドナベティは道中、後方5番手付近に待機。4コーナーから直線入り口にかけてスムーズに外に持ち出し、進路の確保にも成功する。

 武豊騎手にゴーサインを出されたドナベティは脚を伸ばし、先行勢をまとめて飲み込む。ゴール前では外からミスフィガロが差を詰めてきたが、クビ差で抑えきった。

「2着ミスフィガロもダービー馬ワグネリアンの全妹で、紫苑S(G3、当時)3着の実績を持つ馬ですが、ドナベティは着差以上の完勝に見えました。このようなレースができればオープンに行っても楽しみな1頭になると思います。

勝利に導いた武豊騎手は、これで今年の札幌開催17勝目。2位の横山武史騎手には6勝差をつけており、デビュー38年目にして初となる札幌リーディングに大きく前進しています」(競馬記者)

 また、ドナベティはこれが約1年ぶりの勝利となった。

 同馬は昨年のファンタジーS(G3)2着の実績を持つものの、その後は4戦してすべて7着以下に敗退。ただ、今回は昨年のすずらん賞(OP)1着以来となる武豊騎手を鞍上に迎えると、これまで凡走していたのが嘘だったかのような末脚一閃で久々の白星を手にした。

 ちなみに、この勝利でドナベティは全3勝すべてが武豊騎手の手綱によるものとなっている。SNSやネット掲示板には「武豊専用機」「もう鞍上はレジェンド固定でいいだろ」「馬と騎手の相性って確実にありますね」といった声が寄せられている。

「武豊騎手とドナベティのコンビは好相性であるものの、ここまでの勝利は6番人気、2番人気、そして5番人気と不思議とそこまで人気にならないんですよ。配当的にもおいしいので今後も覚えておいて損はないでしょう」(同)

「久しぶりにこの馬に乗りましたが、今ならこのくらいの距離がよさそう。いい決め手を持っています」

 レース後には騎乗した武豊騎手もドナベティの走りをそう評価していた。再び人馬がコンビを組んだ際には、どのようなレースを見せてくれるのか非常に楽しみだ。

GJ 編集部

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