【秋華賞(G1)展望】ステレンボッシュVSチェルヴィニアの女王対決! クイーンズウォーク、クリスマスパレードら前哨戦好走組にもチャンス

13日、京都競馬場で牝馬三冠の最終章・秋華賞(G1)が行われる。
昨年はリバティアイランドが三冠を達成したが、今年は桜花賞(G1)をステレンボッシュ、オークス(G1)をチェルヴィニアが勝利。最後に笑うのは桜の女王か、樫の女王か、それとも――。さっそく展望していきたい。
やはり人気はステレンボッシュ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)、チェルヴィニア(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)で二分されそうだ。
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でアスコリピチェーノに敗れたものの、今春の桜花賞でライバルを撃破。オークスでも差のない2着に好走するなど、ステレンボッシュは間違いなく今年の3歳牝馬の中心的存在だ。
今回はオークス以来の実戦となるが、早めの栗東入りは桜花賞と同じパターン。1週前追い切りでもパワフルな動きを見せており、陣営も「体幹がしっかりしてきた」とひと夏を越した成長に手ごたえを感じているようだ。ここまで6戦3勝ながら連対率は100%。紛れの多い京都内回りが舞台だが、どんな競馬でも能力を発揮できるこの馬の強みが活きるはずだ。オークスのリベンジを期す戸崎圭太騎手の手綱さばきにも注目したい。

一方のチェルヴィニアは美浦でどっしりと構えている。こちらもオークス以来のレースになるが、放牧から帰ってきてからはWコースを長めにこなす意欲的な調教を消化。オークスの時にも「良化の余地を残している」と言われていた晩成型だが、ここに来て一段とパワーアップしている印象だ。
B.ムルザバエフ騎手が騎乗した桜花賞こそ13着に大敗したが、主戦のC.ルメール騎手が騎乗した際は4戦3勝2着1回の好成績。ラスト一冠でライバルと雌雄を決するか。

この2強に割って入る素質を見せるのが、重賞2勝のクイーンズウォーク(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
春の二冠は8着、4着と一息だったクイーンズウォークだが、前走のローズS(G2)で見せた走りは確かな成長を感じさせるものだった。秋華賞を目指すライバルをまとめて蹴散らした走りには主戦の川田将雅騎手も「バランス良く、良い走りができるようになった」と手応え。リバティアイランドの主戦騎手の逆襲に期待が高まっている。
近年、G2に昇格を果たすなど、秋華賞と密接な関係にある紫苑S(G2)を勝ったクリスマスパレード(牝3歳、美浦・加藤士津八厩舎)、2着のミアネーロ(牝3歳、美浦・林徹厩舎)のチャンスも小さくない。
春はフローラS(G2)で4着に敗れたことでクラシックを断念したクリスマスパレード。その後の関東オークス(G2)で9着に惨敗しているが、こちらはダート適性がなかっただけだろう。成長の証を見せたのが、前走の紫苑Sだ。2番手から上がり3ハロン33.9秒の末脚で抜け出すと、後続を完封。勝ち時計の1:56.6はレコードタイムだった。先行馬の活躍が目立つ秋華賞で怖い1頭だ。
一方、2着に敗れたミアネーロは上がり3ハロン最速となる33.0秒の末脚が光る。春はフラワーC(G3)を勝ってオークスに挑んだが、距離が長過ぎたのか14着に大敗。だが、前走で2000mをこなせたことは本馬にとって大きな光明になるはずだ。
他にも、重賞戦線で常に上位争いを演じているボンドガール、クイーンS(G3)で古馬を一蹴したコガネノソラ、オークス5着のランスオブクイーン、ローズSで2着したチェレスタらも侮れない存在だろう。
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