武豊騎手「3年連続」WASJ出場なるか!? JRA選考委員による「顕著な活躍を認められた騎手」に賭ける他ないものの、印象度で手痛い「2つ」の敗戦
2015年は関西リーディング3位として参加した武豊騎手だが、昨年は当時リーディング6位と勝利数による参加基準は満たしていなかった。しかし、優先順位4となる「顕著な活躍を認められた騎手」にて、デビュー以来30年連続JRA重賞勝利および前人未到のJRA通算3800勝達成が評価されて選出された経緯がある。
現在の武豊騎手の勝利数は46勝。関西6位、全国では10位につけているが、WASJに出場するためには昨年同様「顕著な活躍を認められた騎手」として選出される他ない。ただ、今年はデビュー以来31年連続JRA重賞勝利、6月には前人未到のJRA通算3900勝達成しているものの、全体的に昨年当時ほどのインパクトには欠ける印象だ。
「昨年はデビュー30周年の節目の上に、ラニとのコンビで史上初の米国三冠完走や、フランスのイスパーン賞(G1)を勝利したエイシンヒカリが世界1位の評価を受けるなど、日本以外でも大きな活躍がありました。リーディングの順位的には足りませんでしたが、度重なる海外遠征による影響があったことも考慮に値したと思います。
ただ、今年は3月のドバイ遠征以外に海外遠征はありませんし、キタサンブラックによる活躍が目立った程度。国際的な知名度も然ることながら、大舞台が似合う華のある騎手なので是非出場してほしいですが、厳しいかもしれません」(競馬記者)
「顕著な活躍を認められた騎手」というだけあって、やはりJRAの選考委員に与える心象は重要だ。お客を呼べる騎手だけにJRA側も前向きな考慮をしたいところかもしれないが、武豊騎手にとって、この上半期で「手痛い敗戦」が2つある。
1つは、やはりキタサンブラックによる宝塚記念(G1)でのまさかの大敗だ。
ただのG1勝利というだけでなく、このレースでキタサンブラックが勝てば史上初の春古馬三冠達成の快挙が懸かっていた。「顕著な活躍」という意味では大きなインパクトがあっただけに、重ね重ね残念な敗戦となった。
もう1つは春古馬三冠の大記録と比べればやや地味な印象だが、エアスピネルのマイラーズ(G2)での敗戦だ。