「最強」エピカリス復帰! ダートの猛者を相手に玉座を守れるか
遠い異国の地で涙を呑んだ名馬がようやく復活する。
国内の世代最強ダート馬との誉れ高いエピカリスが(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)が8月6日、新潟競馬場で行われるレパードステークスへの出走を予定している。
エピカリスは日本で4戦4勝。初の海外遠征となったUAEダービー(G2)ではサンダースノーにアタマ差で2着に終わったが、内容そのものは評価されていた。そして、満を持す形で米クラシック最終戦ベルモントS(G1)へ挑戦。これまで見せた走りから、日本馬初の米クラシック制覇の期待も膨らんでいた。だが、レース前に歩様に違和感が生じ、陣営は出走に向けて懸命に立て直していたが、結局はレース当日に出走取消。JRAの発表によれば、これは右前肢ハ行が原因だったという。
走ることすらままならず、アメリカを去ることになったエピカリス。馬体を第一に考えるならば仕方のない事態であったとはいえ、出走断念は陣営としては忸怩たる思いだったのは間違いない。
出走停止という憂き目にあい、再起を図るべくレースへ向かうエピカリスは、28日に美浦のWコースで調整。5ハロン65秒5-12秒4と好調なタイムを記録したという。管理する荻原氏は「サンスポ」の取材に対し、帰国後は馬体を緩めないようにしていたと語り、「いい状態を保てていると思います。距離やコースに関しても不安はありません」と自信をのぞかせている。