「本当に、もう終わってしまったのか」ヴィクトリアマイル(G1)に出走するストレイトガール、レッツゴードンキ、メイショウマンボの「現状」と復活への「期待度」(1)
『春のG1連戦スペシャル企画』の第三弾は、今週末に迫ったヴィクトリアマイル(G1)を考察するにあたって、復活が期待される「G1馬3頭」を特集。
昨年の覇者ストレイトガール、桜花賞馬レッツゴードンキ、往年の女王メイショウマンボの「現状」、そして復活への「期待度」を【徹底考察】の関西版でお馴染みの御意見番・下田照雄氏に一頭ずつ伺ってみました。
ストレイトガール編
まずは、連覇を狙うストレイトガール。昨年はヴィクトリアマイルの他にスプリンターズS(G1)も勝った。しかし、年末の香港で9着大敗。年明けには引退表明を撤回。さらには前走の阪神牝馬S(G2)も、まったく見せ場のないままの9着だった。
気になるのは阪神牝馬Sでハナを切ったスマートレイアーがそのまま逃げ切り、好位にいたウインプリメーラが3着したにもかかわらず、同じく好位から競馬した本馬がまったく伸びなかったことだ。
騎乗した戸崎圭太騎手は「リズム良く運べましたが、久々の分でしょう」と話し、藤原英昭調教師からは「もう少し走れるはずの馬なのですが……。休み明けでしたからね」と敗因は休み明けの「体調面」であったことを強調している。
その後の状態だが、まずは1週前追い切りが栗東CWコースで「6F81.0-65.7-51.5-38.0-11.7秒」。
田代調教助手は「前走後は反動ない。反応が良かった。上積みも見込んでいい。馬体、調教の動きを見る限りは年齢というのも感じさせない」と追い切りの動きを評価。特にラスト1ハロンの11.7秒は上々のキレ味で、前走からの上積みを感じさせるものだった。
そして今週も栗東CWコースで追い切られ「6F64.8-49.9-36.9-12.1秒」をマーク。馬なりのまま素軽い動きを見せていた。
藤原英調教師は「予定通りに来ている。走りそうなイメージはある。ただ、(相手が)昨年よりもレベルは上。年を重ねてどうパフォーマンスを維持できるか」と慎重な姿勢を見せている。
ただ、藤原英調教師はもともと慎重な発言をする方なので、もしかしたら本当に良くなってきたからこそ慎重になっている可能性もある。直前には「体調自体はいい。今回の条件自体は合っている」と静かに闘志を燃やしていた。