「本当に、もう終わってしまったのか」ヴィクトリアマイル(G1)に出走するストレイトガール、レッツゴードンキ、メイショウマンボの「現状」と復活への「期待度」(2)
『春のG1連戦スペシャル企画』の第三弾は、今週末に迫ったヴィクトリアマイル(G1)を考察するにあたって、復活が期待される「G1馬3頭」を特集。
昨年の覇者ストレイトガール、桜花賞馬レッツゴードンキ、往年の女王メイショウマンボの「現状」、そして復活への「期待度」を【徹底考察】の関西版でお馴染みの御意見番・下田照雄氏に一頭ずつ伺ってみました。
レッツゴードンキ編
昨年の桜花賞馬のレッツゴードンキ。昨春、世間をあっと言わせる逃走劇で見事桜の女王に輝いたが、そこから勝利がないどころか、掲示板を確保できたのも秋初戦のローズS(G2)の4着のみ。前走の高松宮記念は初のスプリント戦で心機一転、後方からの競馬を試みたが8着に惨敗している。
桜花賞馬ながら、オークス(G1)意向でマイル戦を走ったのは昨年のマイルCS(G1)の6着だけ。今回はそれ以来のマイル戦となるが、逃げたり追い込んだり主戦の岩田康誠騎手の騎乗ぶりも含め”迷走”の感が拭えない。
まず、1週前の追い切りだが岩田騎手を背に栗東の坂路で「4F53.4-38.2-24.6-12.2秒」を記録。さすがに主戦騎手が乗っただけあって、優秀な時計が出た。
梅田智之調教師は「(前走から)短期放牧を挟んで調整した。岩田ジョッキーも付きっ切りで乗ってくれている。最後で少しフラついたけど、今の坂路は馬場も悪い。体調は文句なしですよ」と上々の感触を得ている様子だった。
そして今週の最終追い切りも同じく栗東の坂路で、今度は柴田未崎騎手が騎乗し(レースでは岩田騎手が騎乗)「4F52.3-38.3-24.6-12.3秒」と先週よりもさらに速い時計をマークしている。
梅田調教師もこれには「予定よりちょっと時計が速くなった」と言いながらも「無理をして出した時計じゃないし、オーバーワークじゃない。ここまで順調」と目を細めた。最後に「前走の直線はゴチャついていた。今回はスムーズに走ってきて欲しいね」と力を出し切ってくれることを願っていた。