雷神モレイラ騎乗馬のレベルが……衝撃撒き散らすも、意外と日本での「勝利」なし?
モレイラ騎手が乗る馬がすべて前走4着内だ。これ以外では新馬戦に2レース騎乗する予定。しかもその馬も2015年JRA年度代表馬モーリスの全弟ルーカス、今年のセレクトセールの当歳セリで5億8000万円の値を付けた「イルーシヴウェーヴ17」の全姉であるイルーシヴグレイスと良血ぞろいである。
「今年は安田記念(G1)の開催日に来日しましたが、そのときは1日で10回もレースに騎乗しましたね。やはりここまで乗鞍が集まるのはモレイラ騎手の手腕に期待する陣営が多いということでしょう。昨年は騎乗機会7連勝を達成しJRAタイ記録を樹立しましたが、今年は前走が4着以内の馬に騎乗、さらに新馬でも期待されている良血馬に騎乗するため、その記録の更新することも考えられます」(記者)
圧巻の実力が関係者からも認められているモレイラ騎手。だが、日本ではまだ重賞制覇の経験はない。今年は香港G1・クイーンエリザベス2世Cを制したネオリアリズムと再びコンビを組み、札幌記念(G3)に向かう予定だったものの、同馬が回避を発表。代わりにマウントロブソンで挑むことになっている。
「ネオリアリズムとモレイラ騎手のコンビならば上位人気になることは間違いなく、日本重賞初制覇もぐっと近づいただけに無念でしょう。
マウントロブソンで臨むことになったモレイラ騎手ですが、札幌記念では過去10年で、『前走がオープン特別だった馬』は[0.0.0.15]という悲惨なデータが存在しており、マウントロブソンはこれに当てはまってしまいます。モレイラ騎手には、このデータすらも覆せるのかが注目されます」(前出・同)
今週末、日本に吹き荒れる”モレイラ旋風。この周囲からかけられている大きな期待に応えることはできるのだろうか?