大本命J.モレイラ騎手に「最強フランケルの主戦騎手」が挑戦状!? 地方の「天才」中野騎手がビッグマウスで台風の目に!? 『WASJ騎乗馬』考察【WAS選抜チーム編】
ケリン・マカヴォイ騎手(オーストラリア)36歳
クリノスイートピー「D」
ケンホファヴァルト「A」
ハヤブサプリプリ「C」
テリトーリアル「B」
2003年から11年間、イタリアのL.デットーリ騎手と共に世界的な馬主ゴドルフィンの専属騎手として活躍した凄腕。メルボルンC(豪G1)、コーフィールドC(豪G1)といった自国のビッグレースだけでなく、日本の菊花賞(G1)にあたる英セントレジャー(G1)なども勝利している。世界的な名声を持つ騎手だが、来日は初となる。
「A評価」のケンホファヴァルトは前走こそ6着に敗れたが、2走前は2着と充分に勝利が期待できる実力馬。洋芝適性も高そうだ。「B評価」のテリトーリアルは昇級初戦となるが、3歳馬だけに伸びしろは大きい。前走は3馬身差で圧勝しており、あっさり通過する可能性もありそうだ。「C評価」のハヤブサプリプリは昇級初戦となった前走で7着に惨敗しているが、クラス慣れで少しでも前進を期待したい。「D評価」のクリノスイートピーは前走こそ11着だが、もう少しやれそうだ。
ジョアン・モレイラ騎手(香港)33歳
クラウンアイリス「B」
メイクアップ「C」
メイショウバッハ「A」
アドマイヤメテオ「D」
すでに日本の競馬ファンの間でも「乗れる男」として有名になった香港No.1騎手。来日初週となった先週は、いきなり7勝11連対と爆発。慣れない日本の地でも圧倒的な存在感を発揮している。WASJに関しても一昨年を優勝、昨年も5位と今年も優勝筆頭候補といえるだろう。
「A評価」のメイショウバッハは昇級後のここ2戦を4着、5着でまとめている安定株。A評価としてはややパンチ不足だが、モレイラ騎手だけに侮れない。「B評価」のクラウンアイリスも高いレベルで安定。掲示板はもちろん馬券圏内も狙える逸材だ。「C評価」のメイクアップも堅実にポイントを稼いでくれそうな馬。「D評価」のアドマイヤメテオも、クラス慣れが見込めれば勝負になるかもしれない。
トム・クウィリー騎手(イギリス)32歳
ドゥモワゼル「C」
サトノスティング「B」
ロマンホープ「D」
ラディウス「A」
日本での知名度は低いが、今年のオークス馬ソウルスターリングの父フランケルの主戦騎手といえば、クウィリー騎手の凄さが伝わるのではないか。ちなみに14戦すべてで手綱を執っている。つまり、それだけでもG1を10勝しているということだ。来日は2012年に短期免許を取得して以来となる。
「A評価」のラディウスは2600mだった前走こそ9着に崩れたが、2000m前後で安定した実績を残している。洋芝も苦にしておらず、あと一押しあればアタマまで。「B評価」のサトノスティングもラディウスに負けず劣らずの安定株。スムーズに運べれば上位争いは必至だ。「C評価」のドゥモワゼルは函館2歳S(G3)5着の実績がある通り、この洋芝1200mがベスト。「D評価」のロマンホープは掲示板を目指したい。
以上だが、あくまでGJ編集部の見解としては、やはりモレイラ騎手のラインナップが気になった。すでに日本の競馬にフィットしている点も大きく、騎乗馬も安定してポイントが期待できそうな駒が揃っている。日本での経験は少ないものの、フランケルの主戦騎手だったクウィリー騎手はチャンスがありそうなメンバー構成。勢いのある船橋の中野騎手が、今回の台風の目になりそうな気配はある。