菊花賞(G1)を占う「夏の上がり馬」をピックアップ! ダービー馬不在の”乱菊”だからこそ押さえておきたい有望新勢力「4頭」をチェック
「今年の3歳牝馬は強そうだが、牡馬は弱そう」
夏競馬終わり、秋競馬の幕開けが迫ろうとする中、競馬ファンの間からはそんな声が聞こえてくる。
確かに、今年の3歳牝馬は「16冠ベビー」としてデビュー前から注目された超良血馬ソウルスターリングがそのまま世代の頂点に立ち、他にも怪物と噂されたファンディーナや、武豊騎手のリスグラシューなどタレント揃い。
それに比べて牡馬は皐月賞馬のアルアインも、特殊な流れのダービーを勝ち切ったレイデオロも、そこまで抜けた印象はなく、未だ混戦模様が続いている。ダービーで1番人気に推されたアドミラブルが故障により離脱したことも、今年の3歳牡馬が地味に見られる大きな要因となっているのだろう。
ただ、単なるイメージだけでなく、実際に今年の3歳牡馬が古馬にとって、それほど大きな脅威となれていないことは確かなようだ。
今回は菊花賞を残すのみとなったクラシック路線を中心とするが、日本ダービー終了後、先週の夏競馬の終わりまでに芝1800m以上のオープン・重賞を勝ちきった3歳牡馬は、巴賞(OP)を勝利した2歳王者サトノアレスのただ1頭と寂しい結果。
先週の新潟記念(G3)でも、ラジオNIKKEI賞(G3)で2着したウインガナドルこそ4着に好走したが、ホープフルS(G2)でレイデオロに食い下がった2着馬マイネルスフェーンは10着に大敗。それも共に10番人気、15番人気とまったく期待されていない存在だった。